「最後の見せ場は佐藤琢磨のアタックだった」と地元紙
レース翌日、インディアナポリスの地元紙「インディアナポリス・スター」は、佐藤琢磨のファイナル・ラップのアタックに1ページを割いていた。その見出しは、「熱く戦われたレース、最後の見せ場は佐藤のアタックだった」というもので、バスケットボールから野球などなどまで、メインで書いている記者が担当した記事だった。
新車導入とエンジン競争の再開も影響してか、新記録のリードチェンジが行われた今年のインディー500は、ウィル・パワーの不運、地元インディアナポリス出身のエド・カーペンターが終盤に見せた追い上げ、アンドレッティ家の伝統にならってまたも勝利に手が届かなかった三代目、トニー・カナーンのミラクルリスタート‥‥などなど、多くの要素が盛り込まれた実に内容の濃いレースになっていた。そして、その最後を締めくくったのが、佐藤琢磨の勇猛果敢なチャレンジだった。
琢磨のチャレンジングスピリットにアメリカのファンも興奮
劇的な幕切れ。勝者と敗者の明暗。暑さの中で白熱した戦いはダリオ・フランキッティをウィナーとすることになったが、イエローフラッグとチェッカーフラッグが同時に振られた後に彼がターン1へと戻ると、大きなブーイングが起こったという。プレスルームでは、インディアナポリス出身で、40年近く取材をしてきているベテランライターが、「あの動きは感心しない。タクが勝っていたレースだ」と僕のところにワザワザ言いに来た。
レース後のガレージでは、僕らが琢磨の取材をしているのを見つけたファンが集まり、「あのアタックは最高だった」、「勝っていたのはオマエだ!」、「来年こそ勝ってくれ」と次々に声をかけていた。
琢磨のチャレンジングスピリットは、アメリカのファンを熱くさせた。インディー500、そしてインディーカー・シリーズがあるべき姿に戻るための原動力になる渾身のアタックだった。
ブーイング
返信削除http://www.youtube.com/watch?v=SNnJPORm1Ek
悔しがる客
http://www.youtube.com/watch?v=WlrpcNb29Sc
琢磨があっあさり2位フィニッシュしてれば
日本人は喜んだけどアメリカ人の記憶には残らなかったですよね
今更ですが、何件かの映像を見て、涙が出て来ました!
返信削除琢磨のガッツ!クラッシュ後の悔しがるアメリカン!
自分が日本人として誇りに思えたこと!
レースだけではなく、観客の反応、面白いですねぇ!!