2012年4月5日木曜日

2012 IZOD INDYCARシリースレポート:4月5日 インディアナポリス・モータースピードウェイ合同テスト「急遽決まったインディーでのテストでマルコ・アンドレッティが最速タイムをマーク」

1チーム1台、総勢9台の参加ではあったが、
トップをマークしたマルコ・アンドレッティ
Photo:INDYCAR(Bret Kelley)
4月5日 インディアナポリス合同テスト
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ


佐藤琢磨、DW12・ホンダで初のインディーテストに参加

 4月4日、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は2012年型インディーカーでインディアナポリス・モータースピードウェイを初めて走った。インディーカーの合同テストが急遽開催されたのだ。
 各チームとも参加が認められるのは1台のみで、合計9台がテストを走った。その顔触れは以下の通り(記録されたタイム&スピード順 走行周回数)。ロータス勢は
参加しなかった(前のコラム参照)。


アンドレッティ・オートスポート(シボレー): マルコ・アンドレッティ  41秒1644  218.625mph  51周
KVレーシング・テクノロジー(シボレー)  :  トニー・カナーン          41秒 2014  218.439mph  68周
チップ・ガナッシ・レーシング(ホンダ):       スコット・ディクソン       41秒2666  218.094mph  56周
チーム・ペンスキー(シボレー):                   エリオ・カストロネベス  41秒5857  216.942mph  56周
パンサー・レーシング(シボレー):             JR・ヒルデブランド        41秒5434  216.641mph  45周
デイル・コイン・レーシング(ホンダ):         ジャスティン・ウィルソン 42秒1046  213.753mph  64周
AJ・フォイト・レーシング(ホンダ):             マイク・コンウェイ           42秒2997  212.767mph  65周
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(ホンダ): 佐藤琢磨  42秒3384  212.573mph  57周
エド・カーペンター・レーシング(シボレー): エド・カーペンター        43秒3697  207.518mph  33周


佐藤琢磨コメント
「今年のマシンは本当に速い。去年までとは大きく違っています」

「インディアナポリス・モータースピードウェイに戻って来れたことをとてもうれしく感じています。長い冬を過ごし、ストリートコースとロードコースで1戦ずつを行い、今年初のオーバルでのインディーカーによる走行をインディアナポリス・モータースピードウェイで行うことは、非常にエキサイティングです。このコースは本当に特別な場所で、すぐさまスピードを感じます。本当に速い。マシンは去年までのものと大きく違っています。しかし、まだチームとしても1日の走行があっただけですから、これからどんどんとマシンについては学んで行くことになります。私たちの狙いは、データを収集することにありました。5月を戦うための基礎を作り上げる。そういうテストを行いました。走行セッション終盤、マシンのバランスを良いと感じることができていたので、収穫の多いテストにできたと感じています」。

今回使用したのはロングビーチ用のエンジン
本番ではハイパワーバージョン投入


トータル3番手、ホンダ勢トップはディクソン。上を行くシボレー勢との
タイム差はとても小さなものだった。
Photo:INDYCAR(Forrest Mellott)
 テストで1、2位を占めたのはアンドレッティとカナーンとシボレー勢だったが、3番手につけたホンダユーザーであるディクソンとの差は非常に小さい。インディアナポリス・モータースピードウェイはエンジンのピークパワーが重要なコースだが、今回使われたエンジンはおそらくインディー500本番時よりパワーが低いバージョンだったと考えられる。ロングビーチでも使うエンジンだけに、今回のテストでの使い具合も慎重にならざるを得なかった。エンジンに関しては、今回のパフォーマンスより、現時点からの性能アップをどれだけ果たせるかが勝負になる。また、エアロセッティングも5月のプラクティスでどこまで洗練させるか、そちらが重要だ。

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