こんなメチャクチャ、起こり得るんですね。何がって、ロータスがユーザー2チームにエンジン供給契約の解消を申し出、体制を縮小するって話。
5台しかユーザーのいないロータスは、シボレー(11台)、ホンダ(10台=インディー500から11台へ拡大予定)に比べて資金を含めた多くの面で楽な体制だった。メーカーのサイズや実績を考え、これはアリと捉えられていた。ところが、彼らはブライアン・ハータ・オートスポートとDRRを切って3台体制にする。DRRは今週のブラジル戦に出るが、ハータのとこは即刻参戦停止。それだけスペアエンジンの数など、状況が逼迫していたということなのだろう。
ロータスのモータースポーツ・ディレクター、クラウディオ・ベッロは「インディーカーにおけるロータスはダビデとゴリアテの戦い(旧約聖書)に似ています。過去も、そして将来も私たちは英国の小さなスポーツカーメーカーなのです。多くのではなく、ごく限られた数のユーザーのための」なんていうトンチンカンなコメントを発している。
ハータとDRRはインディー500出場も断念せざるを得ないのか? ハータのチームは去年のウイナーなのに!? 結局、小さな傲慢羊飼い少年によって迷惑を被るのは、油断して倒される巨人戦士ということになりそうだ。インディーカーがチームと一緒になってGMとホンダに懇願し、1台ずつ引き受けてもらう(もしくは、どちらかが2チームを受け入れ)という話に落ち着くのだろう。
ジャン・アレジはどうなる? ニューマン・ハース・レーシングにインディー500でエンジン供給を行う話はまだ生き残っているのか?
今や、3台に減らしたら体制を維持できるというものなのか? という疑問も出ている。来年は無理かもね、ロータス。今シーズンだって最後まで本当に持つのか……?
いきなり契約解消って、契約的に可能なんですかね?
返信削除違約金を払ってでも理があると?
匿名さん、ロータスと各チームの契約がどうなっているかわかりませんが、ジャックは次のように見ているということです。以下、ジャックのコメントです。(更新係)
削除ーー
供給する話になっていたエンジンを供給できなくなるのですから、ロータスが2チームに対して違約金みたいなものを支払うことになる可能性は十分に考えられます。しかし、ロータスとチームの契約に、このような緊急事態に関する項目が盛り込まれていて、違約金などは無し……となることだって考えられます。5台は無理だけれど、3台なら何とか……というのが彼らの出した結論。そうでもしないと、ブランド・イメージをさらに大きく傷つけることになる。それを避けるための体制縮小ということでしょう。