ジャン・アレンジのインディー500挑戦は、古豪ニューマン・ハース・レーシングから
元F1スターのジャン・アレジが、47歳でインディー500に初挑戦を行うことは既報の通り。そのチーム体制がようやく明らかになった。現在出場中のチームのいずれかが1台増やす体制になるのかと思われていたが、そうではなく、ニューマン・ハース・レーシングからの出場になるという。
去年でインディーカーでの活動を終えたはずのニューマン・ハース・レーシングだが、まだ限られたスタッフたちは雇ったままだった。そして、その中からエンジニアなどがロータス・ドラゴン・レーシングで開幕戦から働いて来ていた。ニューマン・ハースがインディーに出て来るとなると、彼らはドラゴンから引き上げられてしまうということなのか? その場合、今度はドラゴンのパフォーマンス・ダウンが心配になるが……。
アレジの参戦を歓迎する声は少なくないが、ロータス・エンジン使用だけに好パフォーマンスを期待しにくい。つい先日のインディアナポリス・モータースピードウェイでの合同テストにも、スペアエンジンの数を十分に用意できていない彼らは参加できなかった。開幕2戦のパフォーマンスでもライバル2社に対して不利にあるのは明らか。プロジェクトのスタートおよび開発で取った遅れが大きく響いている。
アレジは、「まだ初めて走るのがいつになるのかもわかっていない」と言っているが、それはインディアナポリス・モータースピードウェイでのルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)になるのではないだろうか。シリーズへの参戦を開始していない彼には、どこでテストを行うことにもインディーカーから許可が出るため、インディー以外のオーバルでテストを行うという手はあるが……。
インディアナポリス・モータースピードウェイ、あるはインディーカーからの発表は未だされていないが、今年のROPは5月11日(土)になると予想される。そして、そのROPには、同じくF1出身のルーベンス・バリケロも参加が義務づけられている。
ロータスの大使としてインディー500参戦を行うアレジだが、彼の1台がプラスされることによって今年のインディー500への全エントリーは34台になると見られる。御存知の通り、アメリカ伝統のレースに出場できるのは33台。元F1スターが最後のグリッドを競い合う……なんてケースも十分に考えられる。
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