リスタートで確実にチャンスがあると思っていました
――今日のハイライトとして、最後のリスタートでエリオ・カストロネベスとダリオ・フランキッティをパス! というのがありました。あそこは狙ってましたか?
佐藤琢磨:もちろん! リスタートはいつも狙ってる。けど、自分が実際にブレーキを踏むまではわからないですね。相手のポジションとかで大きく変わって来ますから。もちろん狙ってるけれども、隣りがジェイムズ・ヒンチクリフだったし、下手したら5番手、6番手でフィニッシュする羽目になったかもしれない。でも、あそこにチャンスは確実にあるって考えてました。でも、彼らが縦列ではなくて、2ワイドになってたでしょう? だから壁のように見えてました。でも、去年のウィル・パワー相手の時もそうでしたけど、あの1コーナーに入る時のブレーキング・ポイントというのは、自分として彼らのものが早いと感じていたので、その瞬間に、あ、行けるなって思った。あとは自分自身のコントロールですよね。ダイブインしたはいいけど、あのインサイドから滑っちゃってたし、ロックしてたし、あそこでシケイン曲がり切れなかったら何の意味もないので、そこをうまく通過できたのは良かったですね。
――その次のリスタートは?
佐藤琢磨:狙ってた。同じことをやってやろうって思ってましたよ。でも、さすがにもう残り数周ってこともあったけど、本当はアクセルレーションポイントを示すコーンがあって、その間で加速をしなくちゃいけないんだけど、先頭2台はもうほとんど最終コーナーを回った瞬間から加速しちゃってたから。僕の後ろって誰もついて来れない状態だったでしょ。リプレイ見るとわかると思うんだけど、正直言って彼らのスタートはちょっと早過ぎた。僕も追いついて行けないし、成す術なかったですね。もし、しっかりとした隊列のまま行けたら、また挑戦できたかもしれないけど、こればっかりはその場になってみないとわからないですから。
今日、僕らはまた一段上のレベルのチームになれたと思います
――3位で初の表彰台、それはやっぱり気分がいいでしょう?
佐藤琢磨:はい、うれしいです。
――どういううれしさですか?
佐藤琢磨:ようやくっていうか、安堵感ていうか、やっとリザルトが出たなっていう感じですね。今日は、F1の時のインディーみたいに、攻めて攻めて……抜いて抜いて駆け上がった3位ですからうれしいですね。棚ぼたてきに入った3位とかではないので。そういう嬉しさはあります。でも、まだ2つ上の順位を狙ってるわけですから、他のライバルメーカーのクルマとかを見ていると、僕らが決してアドバンテージを持ってる状態ではないので、まだまだ課題もいっぱいあります。自分自身の課題もあるし、今日僕がミスしたところを克服して、次のレースに備えたいですね。
――インディー500の前に結果が出たのもプラスですよね?
佐藤琢磨:そうですね。流れとしては良い方向だと思います。今日もトラブルで止まっちゃったり……というレースになっていたら、チームもモチベーションが下がるところがあると思うんですけど、今日、僕らのチームはまた一段上のレベルのチームになれたと思うので、それはすごくうれしいし、インディー500はここまでの4レースとはまったく違うものですけど、また一から頑張って行きたいと思います。
琢磨選手のカラーリングはスポンサーがらみなんですか?
返信削除確かにブルーが多い。しかもその中でも際立ってダサい。貧乏F3チームのよう。表彰台もゲットしたし、遠くない将来てっぺんに上がるのだから。思い切って車体を青にして白ライン入れましょう。パナソニックも大きくして、、、、、。
レースカーはカッコ良くなくては。頑張れ。ニッポン。
T40さん、コメントありがとうございます。ちょっと時間がたってしまいましたが、ジャックにご意見について聞いてみました。以下がジャックのコメントです。(更新係)
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琢磨号のカラーリングが……という御意見ですが、それぞれが感ずる好みの問題ですよね。私は、白・青カラーリングでの今年のベストは、キャサリン・レッグのものと感じてます。マシンに載っかるスポンサーロゴの大きさは、供出している金額の多寡に直結していますから、デザインの善し悪しを優先して大小を決めることはできません。因みに、サイドポッドにあるマイジャックは、RLLの共同オーナー(最後のL)、マイク・ラニガン氏の経営する会社です。チームとしては、琢磨のスポンサーに目一杯気遣いをして、白と青のカラーリング=パナソニックのコーポレートカラーを採用してくれたってことだと思います。