2011 IZOD INDYCAR Series ROUND 4 SAO PAULO INDY 300
第4戦 サンパウロ インディ300
Streets of Sao Pauro
ストリート・オブ・サンパウロ
ブラジル サンパウロ州
全長:2.536マイル(=約4.081km)×55周
コースタイプ:ストリート
4月29日 決勝:3位
運が良かったわけではないですが、
不運がなくなったことでこの結果になりました
Jack Amano(以下――):25位から3位、表彰台に上りました。
佐藤琢磨:ずっとチャレンジして来た結果だと思います。これまでの3戦で常にトップグループにいたことが大事で、やっぱり、そういうレースを積み重ねても、最初の3レースではうまく行かなかったわけですよね。だから、いろんなことが複雑に絡んで来るので、今日の場合は、そういう意味でミスもなく、ミスもリカバリーが可能なピットストップや、ピットスピードペナルティで、リカバリーが可能だったし、それをものをしたっていうのは、今までずっと攻め続けて来た、やり方の結果だと思います。
実際には、大事にとって完走だけを目標にしていたら、今日は3位になれなかったと思いますけど、攻めるところは攻めて行くっていうスタイルを貫いて行きたかったし、かといって、今日はゴールすることを絶対の目標にしていたので、無理をしたとは思ってないし、ある意味、ようやく不運がなくなって、運が良かったとも思わないですけど、不運がなくなったことが今日の結果に繋がったと思います。
キャサリン・レッグがレッドのバランスなど教えてくれました
――プラクティスで十分に走れず、クルマ作りは大変だったと思うんですが、決勝に向けてのマシンはどういう考えで作り上げて、実際のフィーリングなどはどうだったんでしょう?
佐藤琢磨:そうですね、昨日の最初のプラクティスセッションで感じたものをベースに作るしかなかったですね。あとは、ギヤレシオとウイングのレベルが非常に最後まで悩んだところで、実際には最初のスタートをしたところでは、あまりにも後方での戦いだったのでみんなには僕のレースがどんなものになっていたのかがわからなかったと思うんですけど、どのコーナーでもすごい勢いでジャスティン・ウィルソンが来ていて、何度も並ばれて、ブレーキングで抜き返すっていう戦いになってました。前に行くっていうより、後ろから来る相手を抑えるだけで精一杯でしたね。
そうしているうちに、だんだんだんだん路面もできて来て、コーナーのスピードもすごく上がってね、ダウンフォースはもうちょっと削っても行けたのかもしれないけど、それはやっぱり僕らがプラクティスで十分に走ってなかったからわからなかったですね。オルタネートタイヤ(レッド)もどれぐらいのバランスチェンジとかパフォーマンスなのかがわからなかった。
予選を見て、レッドのパフォーマンスは1周1秒ぐらい速いっていうのはわかってたんだけど、やっぱり自分で走って感じていないので、本当のところはわからないですよね。だから、今日のドライバーパレードの時にキャサリン・レッグと一緒だったんだけど、彼女にレッドにした時のバランスシフトとかを教えてもらいました。それで、仲良くしておいたので、すごく色々教えてくれたし、それをもとにブラックに換えた時のフロントウイングのアジャストメントとかを決めました。彼女は本当のことを教えてくれていました。
だから、クルマはパーフェクトではなかったと思います。ラップタイムとか、レースの進行を見てもね、最後にヒンチクリフが来たりとか、決して速いっていうクルマにはなってなかったと思います。ただ、安定はしていて、僕が攻める受け皿というか、攻めた時にしっかりと反応してくれるクルマだったから、それはやっぱり、今までの3戦で作って来た流れの継続だと思うので、ある意味、エンジニア陣営も強力なエンジニアと一緒にやって来れているというのがひとつの結果かなと思います。
(続く)
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