2011 IZOD INDYCAR Series ROUND 4 SAO PAULO INDY 300
第4戦 サンパウロ インディ300
Streets of Sao Pauro
ストリート・オブ・サンパウロ
ブラジル サンパウロ州
全長:2.536マイル(=約4.081km)×55周
コースタイプ:ストリート
Day1 予選
天候:曇り
気温:23〜24℃
Jack AMANO(以下——)今週見舞われたトラブルをすべて説明してください。
佐藤琢磨:最初のセッションは、トラブルではないんですけども、エンジニアたちが気になるデータがクルマから飛んで来ていて、リスクを冒してそのまま走行するよりは、1回ギヤボックスを開けてみたいということになって、それがあったので、セッション途中で終わってしまいましたね。それはあんまり僕としては嬉しくなかったんだけど、まぁしょうがないですよね? クルマのセットアップもほとんど進まない。タイヤももちろん1セットしか使ってない状況で終わってしまって……。で、僕らにとってのプラクティス2回目に出てったら、もうすぐにエンジンブローって感じです。
——あのストップはエンジンが原因だったんですか?
佐藤琢磨:はい。
——ギヤボックスではなく?
佐藤琢磨:はい。
——8周目のことでした。そこまでで既にプラクティス1回目より速くなっていました。マシンのベースセッティングは良いということですか?
佐藤琢磨:いや、そんなに良くもないですよ。明らかなタイム差がありますから、トップとは。もっともっと煮詰めて行かないとダメなところがたくさんあるんですけど、それがまったくできなかった。
——コースは去年から変わってないですか?
佐藤琢磨:一緒ですね。いくつ縁石が変更されているけれど、そんなに大きくは変わってないですね。相変わらずバンピーですけど。
——今回からホンダエンジンのターボが変更になりましたが、それによるレスポンスの改善などは感じ取れていますか? ピックアップが良くなるなどはありましたか?
佐藤琢磨:いや、ピークパワーで、なんでしょうね。改善が見られるとすれば。
——予選に出ることができないという状況に陥りましたが、明日はどういうことをやるべきだと考えていますか?
佐藤琢磨:予選に出ていないので、プライマリータイヤでもクルマは煮詰まってないし、オルタネート履いてもいない。明日のウォームアップでは多少の確認はできるでしょうが、そこからまたクルマを良くして……ってことはほとんどできないと思います。今日走った数周だけで決勝用セッティングを決めて行かないとならないですね。今回は2デイイベントなので、走っていない感がとても大きくあります。
——予選を走らなかったので、レッドは3セットまるまる残っているんですよね?
佐藤琢磨:レッドはたくさんあるけど、明日は90パーセントは雨だっていうから……。こういう時に限って。今回は燃料的に2ストップは絶対できないんで、誰もが3ストップで戦う。そうなるとレッドタイヤが3セット新しいものがあるって言うのは、メチャクチャ嬉しい状況でした。不運の中の幸運みたいに、この条件を使えるはずだったんですけど、まったくそれが使えなさそう。明日はドライタイヤを見ないかもしれない。
——最後尾スタートでは、活躍のチャンスはほぼゼロということですか?
佐藤琢磨:いや、あると思いますよ。去年はレースがふたつのパートに分かれて、再スタートも多く、そのおかげでうまく前の方で走れていました。それは大きかったと思います。追い上げるレース、それはもちろん頑張ります。ただ、本当の前に行くのは現実的ではないと思います。そこに行くまでにみんないなくなっちゃっているだろうし、多分、視界がない中でどれだけ上がれるかっていうのは、大きなクエスチョンマークですね。ただ、もちろんレースは長いし、かなり波乱になるでしょう。イエローをうまく使えば、最後尾グリッドでも決してチャンスがない訳じゃないと思います。明日が雨だった場合、自分にとってはプラスの材料になるでしょう。そこに期待するしかないってことだと思います。
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