2012年4月15日日曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント11:R3 ロングビーチDay2 マシンのバランスはあまりよくないですが、今走ったデータを思いきり活用して、予選に臨みます」

Round3 Toyota Grand Prix of Long Beach
Streets of Long Beach

ロングビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロングビーチ
全長:1.968マイル(=約3.167㎞)×85周
天候:快晴
気温:15〜16℃

赤旗続出のプラクティス、トップはウィル・パワー


 
 天気予報通りに土曜日は朝から快晴となった。しかし、気温は昨日と変わらずに低いまま。午前10時過ぎにプラクティス3がスタートした時、気温は15度と肌寒いを通り越したレベルにあった。
 走行開始直後にジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)がターン5のタイヤ・ウォールに突っ込んだ。同じタイミングで、ピットロード出口付近でジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)がストップ。最初の赤旗が出された。
 ニューガーデン車の撤去に10分近くもの長い時間がかかった後、グリーン・フラッグで走行再開……と思ったら、シモーナ・デ・シルベストロ(ロータスHVMレーシング)がストップ。で、また赤旗。彼女はマシンとともにピットに戻ったが、二度と走ることができなかった。ロータスは5台がエントリーしているのに、スペアエンジンは1台しかないというが……大丈夫か??
 この後にもトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)のクラッシュ(ヒンチと同じくターン5)、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)のクラッシュ(これもターン5)、セバスチャン・ブルデイ(ロータス・ドラゴン・レーシング)のコース・オフ&ストップで赤旗となり、最後にはジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)が走行終了3分前にクラッシュ。赤旗とチェッカード・フラッグが同時に出された。
 60分のプラクティスセッションは、グリーンが28分弱しかなかった。

「まともに走れたのは数周でした」


Jack Amano(以下――):60分のセッション、グリーンだった時間は30分を切っていました。

佐藤琢磨:そうですねぇ。そこにインラップ入れて、トラフィックタイム入れたら、まともに走れたのって……数周でしたね。タイヤが暖まって来たと思ったら止まっちゃうし……。それに、ちょっと満足のいくバランスではない、正直言って。

――その割にはポジションはいいのでは?

佐藤琢磨:でも9番手? まぁ、もうちょっとかな?

――ターン5でアクシデントが多発していましたが、あの黄色い縁石、去年はなかったんですか?

佐藤琢磨:いや、ありましたよ。あれってランブルストリップっていうんですけど、去年までのよりもちょっと高いのかな? ほぼ一緒だとは思うんですけどね、去年はもうちょっと乗れた。僕も1個目の半分ぐらいまで乗ったらマシンのボトムが当たっちゃったんで、1個に完全に乗ったら飛んでくし、2個乗ったドライバーはみんなタイヤバリアに突っ込んでますね。あそこは結構鬼門になってるというか、危ないですね。

――昨日言っていた、ターボエンジンの、このコースでのフィーリングというのはどうですか?

佐藤琢磨:やっぱり、特にヘアピンの立ち上がりのところではブーストがまったくかかってない状態で、待ちから一気にトルクが上がって来て、それも1速ギヤなんで、ちょっと難しい。やりづらい。

――去年のクルマと比べて、パワー感とかはどう違うのでしょうか?

佐藤琢磨:パワー感というか、全体的なダウンフォースは出てるんでね、間違いなくグリップ感ていうのは高いし、ラップタイムは向上すると思うんですけど、パワーは似たようなもんだと思います。

――今日もまた走行が十分行えなかったとうことで、予選に向けてのマシンセットアップは難しいですね。

佐藤琢磨:予選をどう戦うか。今走ったデータを思い切り活用するしかないですね。何しろ僕らは1台分しかデータがないので、厳しいところです。バランスをもうちょっと良くしたい。完全にバランスが外れちゃってるってことではないのでね、やっぱり幾つか、コーナーによって不満があります。

――予選、期待しています。

佐藤琢磨:はい、頑張ります。

トップ3はシボレー勢が独占
 トップ・タイムはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分10秒7553だった。2番手は昨年度ウィナーのライアン・ハンター−レイ(アンドレッティ・オートスポート)の1分10秒7723。3番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)の1分10秒9687だった。
 以下、4番手はEJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー)、5番手がマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、6番手がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、7番手がグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)、8番手がカナーン、そして、琢磨は9番手だった。
 意外にも、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は13周も走りながらベストが1分14秒7912と、パワーに4秒もの差をつけられて20番手と大苦戦を強いられている

0 件のコメント:

コメントを投稿