ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ
アラバマ州バーミングハム
バーバー・モータースポーツ・パーク
1周2.3マイル(=約3.700Km)×90周
結果:24位 52周リタイヤ(エンジントラブル)
「良い感じの展開でしたが、ブラックでのマシンバランスが悪かった」
Jack Amano(以下――):1回目のピットストップに少し早めに入る作戦でしたが、序盤はオーバーテイクも多く、良い感じで進んでいたようでしたね?
佐藤琢磨:そうですね、でも、もうちょっとスタート後はポジションを上げたいって考えてたんですよね。今年は結構、ダブルファイルでのスタートのぺースが速くて、去年はかなりのスピードでパックのまま1コーナーに行って、オーバーテイクを多くできたんですけど、そこが今年は少し難しくなってましたね。それでもレースが進む中で少しずつポジションを上げて行ってました。良い感じの展開に見えてたんですけど、ブラックタイヤに替えたらクルマのバランスがものすごく崩れてしまって、あのスティントは非常に苦労しました。だから、あのスティントをできるだけ早く終えたかった。結局、引っ張れるところまでは引っ張ったんですが、タイムロスも大きかったし、早めにもう一度タイヤを替えて……という作戦になりました。で、サードスティントはまたレッドを履いたら見違ええるようにマシンは良くなりました。そこからまた幾つかオーバーテイクして行けました。
――また調子を取り戻したように見えていました。
佐藤琢磨:それが、あの頃からちょっとパワーロスを感じるようになってて、何度かサイド・バイ・サイドでヘアピンを立ち上がっても負けちゃうって状態が続いてて、最終的にはいきなりパワーがなくなっちゃって、エンジンが止まっちゃった。
――最後はエンジントラブルでのコース上でのストップだったんですね。
佐藤琢磨:そうです。
「レッドが3セット欲しくなるような展開でした」
――今日のレース、結果的に3ストップで戦ったわけですが、レッドが断然有利でしたね。その点については、読んでいたんでしょうか?
佐藤琢磨:もちろん、みんなロングランをやってなかったんで本当のところはわかっていなかったかもしれないけど、決勝でのスティントをひとつ走ったことでレッド有利であることはすぐにわかりましたね。去年もここではレッドの方がレースでは全然良かったし。でも、今日はブラックでのバランスの変わりようにとても驚いた。それが僕らのレースだったと思いますね。まぁ、どういう風にトリートメントするかにもよるんですけど、ちょっと苦労しました。
――レッドの新品を2セット持って臨んだ決勝でしたが、もう1セット欲しいっていうレースになっていたんですね。ユーズドでもいいからレッドでもう1スティントを走りたいという……。
佐藤琢磨:はい。僕らも走り続けていたら、最後はユーズドのレッドで行っていたと思います。
――レッドを3セット投入するレースというのは、非常に珍しいと思いますが?
佐藤琢磨:そうですね。でも、それは今回が3ストップになっていたからというところもあると思いますよ。
――開幕戦に続いてトラブルでのリタイアになってしましました。
佐藤琢磨:はい。その点は非常に悔しいし、残念ですが、今日のレースを含め、今週末は多くのポジティブなこともありました。だから次のロング・ビーチで、またコンペティティブさを見せて、良い結果を得られるようレースを戦いたいと思います。
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