2012年4月14日土曜日

2012 INDYCAR インサイド情報&ニュース:シボレー全車10グリッド降格、第3戦を前に全車エンジンを交換

開幕2連勝中のシボレーが、第3戦ロングビーチを前に全エントラント=11台のエンジンを交換することになった。今年からのルールにより、規定マイレッジ=1850マイル到達前の“予定外のエンジン交換”は10個のグリッド降格となる。シボレー勢がロングビーチで全員がこのペナルティを受けねばならないということだ。

 ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)のシボレーエンジンが、先週行ったカリフォルニア州インフィネオン・レースウェイでのテストでトラブルに見舞われた。当初はヒンチだけがグリッド降格の憂き目に遭う話だったが、イルモア・エンジニアリングが彼のエンジンを分解、精査した結果、重大な欠陥が発見され、全ユーザーのエンジン交換という判断に至った。

 開幕戦セント・ピータースバーグではシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)がペナルティ第一号として予選前にホンダエンジンを交換。第二戦ではオリオール・セルビア(ロータスDRR)と、アレックス・タグリアー二(ロータス・ブライアン・ハータ・オートスポート)がロータスエンジンを交換してペナルティを受けた。3メーカーのうちでシボレーだけがペナルティ・ゼロで開幕からに2戦を消化していた。

 しかし、状況は一転した。しかも、オーバーテイクの難しいストリートコースでのグリッド降格を受け入れなければならないこととなった。開幕からの2戦でポールポジションも獲得してきたシボレー勢だが、今回はホンダユーザー10台が前方グリッドに陣取ることとなり、ロータスも第2戦バーバーのレース後にエンジン交換したセバスチャン・ブルデイ(ロータス・ドラゴン・レーシング)以外の4台が彼らより前のグリッドを獲得することになりそうだ。彼らがさらなるエンジン交換を行わない限りは。さて、タイトなダウンタウンコースでシボレー勢、そしてブルデイはどこまでのポジションアップを果たせるだろうか?

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