2011 IZOD INDYCAR Series ROUND 4 SAO PAULO INDY 300
第4戦 サンパウロ インディ300
Streets of Sao Pauro
ストリート・オブ・サンパウロ
ブラジル サンパウロ州
全長:2.536マイル(=約4.081km)×55周
コースタイプ:ストリート
Day1 予選
天候:曇り
気温:23〜24℃
今朝のプラクティス1回目でトップタイムを出していたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が、シリーズ第4戦イタイパーバ・サンパウロ・インディー300のポールポジションを獲得した。彼がファイナルステージでユーズドレッドを履いて記録したベストは、1分21秒4045だった。これでパワーは開幕戦セント・ピータースバーグに続いての今季2個目のポールポジションだ。通算ポール数としては26個目である。
チーム・ペンスキーは、これで開幕からの4戦連続ポール奪取となった。開幕戦がパワー、第2戦バーバーがエリオ・カストロネベス、第3戦ロングビーチはライアン・ブリスコーで、今回の第4戦はまたパワーによるポール獲得となった。
「今回、ストレートでホンダ勢が有利にある。そうした中でのポール獲得は嬉しね」とパワーはコメントした。シボレーユーザーとして、ホンダのエンジン仕様変更、そして、それを許可したインディーカーに対してチクリと一撃を放ったのだ。
ブラジルでの予選2位はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)が手にした。ロングビーチではポールスタートだったが、それはシボレー勢が全員エンジン交換を行って10グリッドの降格となっていたから。今回の2位は、フランキッティにとって、今シーズンの予選でのパフォーマンスとしてはベストとなる。しかも、トップだったパワーに0.045秒差まで迫る速さを今回は手にしている。
今回のフランキッティは、チームの施したマシンセッティングも良いのだろう。その上に今回のレースからホンダエンジンのターボ・ハウジングの形状変更が認められ、エンジンのレスポンスが良くなっている点も好影響を与えているようだ。今日の予選を終えたフランキッティの表情は明るく、「もっといいタイムを出せるマシンになっていただけに、この予選結果は悔やまれるね」と饒舌だった。「アタック1周目はジャスティン・ウィルソンがヘアピンにストップしていたので、コーナリングをやや慎重に行うしかなかった。問題は次のラップ。自分がミスを冒してしまい、出せるはずのタイムを出せずに終わってしまった」と彼は悔しがっていた。開幕3戦では見られなかった表情だ。マシンのポテンシャル向上を肌で感じ、再びモチベーションが上がって来るのを感じているのだろう。
「マシンが良くなっている。チームの頑張りには脱帽だよ。そして、ホンダも頑張ってエンジンの性能を上げてくれている」とフランキッティは話した。
予選3位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。予選4、5位はアンドレッティ・オートスポーツのジェイムズ・ヒンチクリフ、ライアン・ハンター-レイだった。ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)が6位。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、予選に出場できなかった。プラクティス2でエンジントラブル発生。予選までにマシンを間に合わせることができなかったのだ。エンジン交換を行うと10グリッド降格のペナルティを受けるが、琢磨は予選のタイムがないために最後尾の26番グリッドからのスタート。それ以上グリッドを下げるのは不可能なので、26番手スタートを切る。
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