初日トップタイムをマークし新車に好感触のハンター-レイ Photo:INDYCAR(LAT) |
テスト初日は朝から晴天となった。ただ、午前中は冷たい風が吹いていた。クルーたちの中には半袖組も多かったが、それはアメリカ人やイギリス人(カナダ人も)は寒さに超強い人が多いからで、16℃あったといっても風のせいで体感温度は低くなっていた。午後には風も和らぎ、やっとフロリダらしくなった。少し動けば汗ばむほどの暑さ(=22℃まで上昇)で、クルーたちは日焼け止めを塗っていた。
午前中は9時に走行開始で、正午からランチブレイク。第1セッションのトップタイムはカストロネベスによる52秒9415だった。
2番手につけたのはハンター-レイで、その差は0.1623秒差。3番手にはパワーがトップから0.1711秒差でつけた。ホンダ勢のトップはウィルソンで、カストロネベスとの間には0.8436秒の差があった。ロータスのデ・シルベストロは、トップから大きく1.6225秒も離され、走行10台中のの10番手だった。
午後は1時から5時まで走行。最終的にトップに立ったのはハンター-レイ。タイムは52秒5826で、これが1日目の最速となった。
午後の2番時計はカストロネベスによる52秒7092。午前も午後もトップ2は同じ顔ぶれで、順位が入れ替わっていた。 午後の3番手で、今日の3番手につけたのは、ホンダ搭載のルーキー、パジェノーだった。タイムは52秒7311と、トップに迫る競争力十分なものとされていた。
新しいマシンは楽しい!
「セブリングでのテストはストリート・コースに向いているが、多くのマシンが一緒に走るとどんどんタイヤラバーが乗ってしまう。走り込んでタイムが良くなるのは、単に路面のグリップが高まっただけ。ストリートレースとは路面のコンディションが大きく変って来てしまうということだ。その点で、初日と2日目に走れる第1グループで走れることを嬉しく思っている。今日は多くのマシンセッティング変更を行い、それによるマシンの変化という貴重なデータを多く得ることができた」とハンター-レイは話し、「新しいマシンは走らせていて本当に楽しい。軽くて加速が良く、カーボンブレーキ導入で減速も素晴らしい。エンジンは排気量が小さくされたが、ターボによって体感スピードが高い。もしメーター類がついていなかったら、このコースで1周につき4秒も速く走っているような印象を受ける。そして、この新車はコーナリングスピードが高い。それってドライバーなら誰でも大好きなことだ」と続けた。
カストロネベスもシボレーと新シャシーに手応え十分
カストロネベスも、順調に初日を終える。ニューマシンへの信頼感も高い Photo:INDYCAR(LAT) |
パジェノーはキャリアにたがわぬ実力の片りんを初日から見せつける Photo: INDYCAR(LAT) |
3月5日 総合タイム順位 ドライバー(チーム) タイム 周回数
1 ライアン・ハンター-レイ (アンドレッティ・オートスポート) 52.5826秒 60周
2 エリオ・カストロネベス (チーム・ペンスキー) 52.7092秒 83周
3 シモン・パジェノー (サム・シュミット・モータースポーツ)52.7311秒 81周
4 ジェイムス・ヒンチクリフ (アンドレッティ・オートスポート) 52.9125秒 76周
5 ライアン・ブリスコー (チーム・ペンスキー) 52.9275秒 63周
6 ウィル・パワー (チーム・ペンスキー) 53.0512秒 84周
7 ジャスティン・ウィルソン (デイル・コイン・レーシング) 53.1770秒 59周
8 マルコ・アンドレッティ (アンドレッティ・オートスポート) 53.2814秒 68周
9 ジェイムズ・ジェイクス (デイル・コイン・レーシング) 53.9260秒 69周
10 シモーナ・デ・シルベシトロ (ロータス・HVMレーシング) 54.5640秒 31周
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