2012年3月7日水曜日

2012年IZOD インディーカー・シリーズレポート 3月6日セブリングテスト2日目「第1グループはペンスキー勢トップ3を独占で走行終了。しかし、トップから最下位の10位までの差はわずか1秒!」

3月6日
インディーカー 合同テスト2日目
フロリダ州セブリング
セブリングインターナショナルレースウェイ ショートコース
コースタイプ:クローズドサーキット
全長:1.67マイル(=約2.687㎞)

天候:快晴
気温:18℃~25℃


チーム・ペンスキーの1-2-3で第1グループのテストは終了
安定した走行でカストロネベスはトップタイムをマーク
Photo:INDYCAR(LAT)
 今日もセブリングは晴れ、気温は昨日より少し高くなった。ところが、午後には風が強く吹いた。
 そんなコンディション下でラップタイムは向上した。やはり、10台が走行を重ね、路面にタイヤラバーがガッチリと乗り、グリップが上がったことが大きく影響しているのだろう。
 2日間のテストでは、合計6セットのタイヤを各エントラントは使えるのだが、どこもすべてのセットを投入し、夕方の5時までフルに走り込みを行っていた。
 その結果、走行2日目のトップタイムはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が手に入れた。52秒1413をベテランはマークしたのだ。初日のベスト(ライアン・ハンター-レイ)より0.4秒以上、自らのタイムでの比較では0.5679秒も速くなってのトップ獲得だった。


パワー、2日連続出火のアクシデントも

 2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。彼は昨日に続いて車両火災が発生したがが、今日はピットでの火災だったためにダメージは最小限に抑えることができ、チームはすぐさまエンジンを換装。パワーはライバル勢と変らない周回数をこなすことができた。彼のベストは52秒2059=トップと0.0646秒差だった。
 3番手にはライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が来た。それも、計測時間終了間際の夕方5時前、ラスト・ラップで52秒2072の自己ベストを記録。チーム・ペンスキーは1-2-3でテストを終えたのだった。
 カストロネベスは、「チーム・ペンスキーがトップ3を独占した。この2日間のテストはとても良いものとなった。もちろん、テストでのトップタイム自体には大きな意味はない。賞金が出るわけでもない。しかし、僕らはこの2日間でまた大きく進歩を遂げることができたと感じている。その点が嬉しいんだ。まだマシンは開発が始まったばかりで、改良すべき点はアチコチにあるけれど、それらを着実に良くして行くことができている。シボレーは素晴らしい仕事ぶりでエンジンを信頼性が高く、そしてパワフルなものとしてくれている」と話した。


シモーナ、ノントラブル走行でロータスにも光明

 2日間の総合での4位はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。5番手はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だった。
 テスト前半では唯一ロータスエンジンを搭載して走っていたシモーナ・デ・シルベシトロ(ロータス・HVMレーシング)は、2日連続で最下位の10番手だった。しかし、昨日がトップから27秒遅れだったのに対して、トラブルがほとんどなく走り込めた今日は、彼女はトップとの差を約1秒まで縮めた。ロータスエンジンもポテンシャルは決して低くはないということだ。

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