第1戦ホンダ グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ
2012 IZOD INDYCAR SERIES Round 1 Honda Grand Prix Of St. Petersburg
コースタイプ:ストリート
全長:1.8マイル(=約2.897km)×100周
ウォームアップ:3月25日
天候:晴れ
気温:24℃
明け方に雨が降り、ウォームアップセッションが始まった時はまだ路面はハーフウェットコンディションだった。
それでも30分間のセッション後半はほぼドライになっており、ベストラップはセッション終了間際にマイク・コンウェイが記録した1分03秒2891となった。コンウェイがトップに立つ前まで、タイム・モニターのトップにあったのは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。18周を走った琢磨は、その18周目に1分03秒3237をマークしていた。
3番手はジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、4番手はトニー・カナーン(KVレーシングテクノロジー)で、このセッションではホンダエンジンユーザーがトプ3を占めた。しかも、コンウェイはブラックタイヤでのベスト記録だった。琢磨とウィルソンはレッド装着でのベストだった。
ポールシッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は20番手、予選2位のライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)はエンジン周りにトラブル発生で3周しか走れず、26台中の25位だった。
エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)も23位と振るわなかったウォームアップセッションだったが、チップ・ガナッシ・レーシングの面々も決勝を目前に控えた走行で目立ったパフォーマンスを見せることはできなかった。スコット・ディクソンは16番手、ダリオ・フランキッティは18番手だったのだ。
セッション終了後、調子を上げている琢磨に話を聞いた。
Jack AMANO(以下——):決勝日になってマシンが良くなって来たようですね?
佐藤琢磨:正直言って、自分たちが本当に良いのかはわからない。セミウェットの状態でウェットタイヤで走り始めて、その状態では結構コンペティティブなタイムを出せていたけど、周りもどれぐらいのペースで走ってたのかがわからなかったし……。ピットに戻って来てドライタイヤをつけて、ラインが乾き出して、ラップタイムが昨日の1秒落ちぐらいまで来た限りでは、凄くマシンのフィーリングとしては良かった。昨日から今日にかけていくつか変更したんだけどれども、それが良い方向に出てました。でも、フルドライだとここから1秒速くなるわけですよね。そうするとまた世界が変わって来て、クルマのバランスがどうシフトするのかはわからない。正直、レースペースは今ぐらいになるだろうから、そういう意味では良い兆しだと思います。
——金曜、土曜、日曜と着実にマシンを進歩させられてるってことですね?
佐藤琢磨:そうですね。今日の朝がこの週末走った中では一番フィーリングとしては良かったし、自分としてもコンフォタブルなレベルでドライブできてました。やっと色んなことが繋がって来たって言うのかな? 今までちょっと、ちぐはぐだった部分が繋がって来た気がします。とは言いつつも、レースコンディションはフルドライになったらまた違うだろうから、今日のこのセッションでのデータをもう一度よ〜く見て、昨日のフルドライの予選と照らし合わせて、どこが良くてどこが悪いのかっていうのを慎重に検討する必要があると思います。
——ここから更にマシンセッティングを変更してレースに臨むということですか?
佐藤琢磨:はい、もう少しのファインチューニングは必要と思います。
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