第1戦ホンダ グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ
2012 IZOD INDYCAR SERIES Round 1 Honda Grand Prix Of St. Petersburg
コースタイプ:ストリート
全長:1.8マイル(=約2.897km)×100周
予選:3月24日
天候:快晴
気温:27℃
Jack AMANO(以下——):残念ながらQ1で終わったしまいましたが、どんなマシンになっていて、どんなコンディションで、どんな走りができていたんでしょうか?
佐藤琢磨:基本的に今日の朝のプラクティスから見て、クルマとしては良くなってたと思うんですね。いくつか良くしたい部分があって、それは望み通りになってました。でも、全体的に見て、そして相対的に見て、他のチームも速くなっていたためにQ1突破がならなかったですね。プラクティスよりタイムを落とした人もいました。そういう面から見ると、僕らはゲインはしてたんだけど、もう少しジャンプアップしたかったかな。
——レッドタイヤへの対応は?
佐藤琢磨:レッドがどんなものなのかわからなかった中、狙い定めたところの近くまでは行けました。でも、いくつかの部分でバランスが取れてなかったですね。
——特に難しくなっていたコーナーとかはありましたか?
佐藤琢磨:結構風が強くなっていたので、ハイスピードコーナーで少しバランスが崩れてました。あと、低速区間は相変わらずアンダーがキツかった。曲がらないクルマだった。それを何とか曲げようとした結果、バランスとしては少し失うものもあったわけですよね、トラクションとかスタビリティとか。そういう意味で、バランスは行ったり来たりで良いところまで行ってたけれども、クルマ全体のパフォーマンスとしては上がってないって感じでした。もう一歩上げたかった。
——良くはなっているけれども、攻め切れないマシンてところですか?
佐藤琢磨:そんな感じです。
——決勝については、どうしようと考えてますか?
佐藤琢磨:プラクティス3回でかなりのことは試して来てるんですよ。だから、ここで一度キッチリとリセットをして、全部見直します。データを照らし合わせて、明日のウォームアップを走ります。予選まででブラックとレッドと両方履いたんで、どれぐらいクルマに変更を施せば、どれぐらいの変化があるってことはわかりました。だから明日のウォームアップでは、両方のタイヤで一番良いパフォーマンスが出るようにしたいです。
——今年から一緒に働くことになったエンジニアリングスタッフはいかがですか?
佐藤琢磨:ここまで、自分たちは本当に色々なことを合意のもとで試して来てます。エンジニアリングスタッフは良いと思うんだけど、まだ本当にピタッとはまってはいないですよ。色々トライをして、試行錯誤を重ねているという状況です。
——新品のレッドが2セットあるので、そこをアドバンテージにしてレースは戦いたいですよね?
佐藤琢磨:はい、そうですね。去年はレッドをうまく使えなかった戦いにセント・ピータースバーグはなってたんですよね。今年レッドが新しくされているとはいえ、おそらく似たような状況になるだろうから、慎重に戦って行きたいですね。
——新チームでの戦い、いよいよ決勝を迎えますが、体制の整い具合などはどうでしょう?
佐藤琢磨:うん、そういう意味では、もうちょっとモチベーションを上げた状態でレースに行きたかったですよね。今日の予選でQ2にまではせめて上がりたかった。残念ながらそれはできなかったんですけど、ニューチームだし、一歩ずつ確実に行きたいです。ピットストップにしても、どれぐらいのことができるのか、今の時点ではわからない。明日、クルーたちには凄く大きなプレッシャーがかかるでしょう。明日はきっと生き残りのレースになると思うから、その中でベストを尽くしたいです。
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