ジャック・アマノのINDYCARレポート R17 BIG MACHINE MUSIC CITY GRAND PRIX SEP.14-15: 2011/07/24

2011年7月29日金曜日

2011 INDYCAR レースアナリシス R10 エドモントンインディその2：無謀な攻撃の犠牲になったドライバー多数。厳しいペナルティが必要では？

手に汗握る戦いも観られたが、無謀な特攻も少なくなかった。
Photo：INDYCAR（Shawn Gritzmacher）

　トロントでの第9戦、インディカーはペナルティを課すべきドライバーにペナルティを出さなかった。その反省からか、第10戦はペナルティ続出となった。

2011 INDYCAR フォトリポート18 R10 エドモントンインディ：快晴のレースデイ

ポールポジションでマシンに乗り込む琢磨。金曜の大雨、土曜日の寒さがウソのように決勝日の午後はエドモントン上空に青空が広がった。
Photo：Masahiko Amano（Amano e Associati）

2011 INDYCAR フォトリポート17 R10 エドモントンインディ：エドモントンNo.1美女が琢磨のグリッドガール

カナダのレースにはグリッドガールが。ポールポジション獲得なので、琢磨のパネルを持つのはミス・エドモントン。
Photo：Masahiko Amano（Amano e Associati）

2011 INDYCAR レースアナリシス R10 エドモントンインディその1：新レイアウト採用の年の悪天候、難しいコンディションで争われた決勝では二強が表彰台独占。佐藤琢磨は順応性の高さ見せた

ポールポジションからスタートし、安定した戦いぶりを見せた佐藤琢磨。
初走行となるボルチモアやインディジャパンへの期待が高まる。
Photo:INDYCAR(Daniel Incandela)

初日は雨でまったく走行できず、実質2デイに

　新しいコースレイアウトとなったのに金曜が雨で走行ゼロ。これはエントラントにとって非常に厳しい状況だった。予選前までに3時間以上与られるはずだったプラクティス時間は、1時間半と半分以下に減らされた。不幸中の幸いだったのは、土曜日の午前中も雨という予報が外れ、予選前の2回のプラクティスがどちらもドライコンディションで行われたこと。最初のセッションはまだコースの一部に水溜りが残っていたが……。

2011年7月25日月曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント　62　R10 エドモントンインディ　決勝「ハンター‐レイがまさかああいう形で来ると思わなかった。もっと手前からブレーキング競争になっていたなら、アクシデントは避けられた。自力で優勝というのは難しかったかもしれなかったけれど、やるべきことをやったレースでした」

ポールからスタートした琢磨はそのまま序盤レースをリードした。
Photo:INDYCAR(Daniel Incandela)

2011 INDYCAR レポート　R10 エドモントン・インディ　決勝レポート　ウィル・パワーが今季4勝目、エリオ・カストロネベスは今季初表彰台となる2位　佐藤琢磨はライアン・ハンター-レイにヒットされて勝機を逃す

Photo:INDYCAR

2011 INDYCAR フォトリポート16　R10　エドモントンインディ：佐藤琢磨　ロードコース初のポールポジション獲得　その5

恒例（？）の取材陣との記念撮影をポール表彰式にて。
Photo:INDYCAR

2011 INDYCAR フォトリポート15　R10　エドモントンインディ：佐藤琢磨　ロードコース初のポールポジション獲得　その4

ポールポジション獲得表彰式に向かおうとする琢磨をピットロードで見つけるや、
スコット・ディクソンは笑顔で走り寄り、抱擁とともにポーの祝福をした。
Photo：Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR フォトリポート14　R10　エドモントンインディ：佐藤琢磨　ロードコースは津のポールポジション獲得　その3

インディカーを放映するヴァーサスの女性レポーターも琢磨にインタビュー。
Photo：Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR フォトリポート13　R10　エドモントンインディ：佐藤琢磨　ロードコース初のポールポジション獲得　その2

ロードコースデの初ポールを獲得して喜びを爆発させた琢磨は、
すぐさまテレビ、ラジオのインタビューに続けざまに応えた。
Photo：Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR フォトリポート12　R10　エドモントンインディ：佐藤琢磨　ロードコース初のポールポジション獲得　その1

予選アタックへの準備をする琢磨。調子の良さ、モチベーションの高さが
その表情にあらわれている。
Photo：Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR フォトリポート11　R10　エドモントンインディ　Day2 予選

EJ.ビソ　予選前の集中
Photo：Masahiko Amano/Amano e Associati

2011 INDYCAR R10 エドモントンインディ　Race Day スタートタイヤリスト

佐藤琢磨オルタネート
ウィル・パワーオルタネート
スコット・ディクソンオルタネート
ダリオ・フランキッティオルタネート
ＥＪ・ビソオルタネート
ライアン・ブリスコーオルタネート
ライアン・ハンター-レイオルタネート
オリオール・セルビアオルタネート
エリオ・カストロネベスオルタネート
ジェイムス・ヒンチクリフオルタネート
トニー・カナーンオルタネート
セバスチャン・ブルデイオルタネート
グレアム・レイホールオルタネート
ビットール・メイラオルタネート
ジャスティン・ウィルソンプライマリー
シモーナ・デ・シルベシトロプライマリー
アレックス･タグリアーニオルタネート
ジェイムス・ジェイクスプライマリー
マルコ・アンドレッティプライマリー
マイク・コンウェイプライマリー
チャーリー・キンボールプライマリー
ダニカ・パトリックオルタネート
アナ・ベアトリスプライマリー
ＪＲ・ヒルデブランドオルタネート
ポール・トレイシープライマリー
セバスチャン・サーベドラオルタネート

2011 INDYCAR 琢磨コメント61 R10 エドモントン　インディ　Race Day ウォームアップ：「マシンは安定していたので良い方向に向かっていると思います。決勝スタートは絶対失敗できないし、でもアグレッシブにいかないと順位を落としてしまうので、緊張のスタートになると思います」

Photo:INDYCAR(Daniel Incandela）

第10戦エドモントンインディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダアルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

Race Day ウォームアップ　
1分19秒3173 9位　18周走行

天候：晴れ
気温：16℃
路面温度：17～19℃

ウォームアップでも2種類のタイヤをトライ

　ブラックとレッド、今回のウォームアップでも佐藤琢磨（KVレーシング・テクノロジー）は二種類のタイヤを両方トライし、決勝用セッティングの最終確認を行なった。まずはレース用ブラックタイヤのスカッフィングから始めて、続いてブラック・タイヤで短い走行を行なった。7周を走ったブラックでのベストは1分19秒81だった。
　続いて装着したレッドは、昨日の予選で第1セグメントとファイナルステージの2回使用したセットだった。第2セグメントを走ったセットは決勝用に温存しているということだ。レッドで1分19秒3173のベストをマークした琢磨は9番手につけた。走行周回数は全部で18周だった。
　このセッション、トップはスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）で、タイムは終盤にレッドで記録した1分18秒9086。2番手につけたのはEJ・ビソ（KVレーシング・テクノロジー･ロータス）。彼はセッション序盤にレッドを使い、1分18秒9924をマーク。後半に使ったブラックでも1分19秒25という好タイムを出しており、彼の仕上がり具合も上々の様子だった。トニー・カナーン（KVレーシング・テクノロジー･ロータス）は1分19秒3676をレッドで記録し、琢磨のすぐ後ろの10番手だった。カナーンと琢磨としては、良かったビソのデータも参考に、決勝用セッティングを決定することとなるだろう。

Jack Amano(以下――）：30分間のファイナルプラクティス、手応えはどうでしたか？
佐藤琢磨：そこそこに良かったと思います。色々トライをしていましたが、結構オーバーテイクは難しいですね。イン側に入ると結構バンピーで、何度かタイヤをロックアップして真っ直ぐ行ったし、みんな結構トライしていて、みんな同じ傾向になってたみたいでしたね。
――マシンのフィーリングは？
佐藤琢磨：マシンは一応は安定していたので、そのあたりは良い方向に向かっていたと思います。
――ユーズドのレッドタイヤでの走行もありましたが、そちらの感触はどうでしたか？
佐藤琢磨：そうですね、昨日の予選からの続きって感じで、そんなにブラックタイヤとレッドタイヤの間で大きくバランスシフトっていうのはなかったので、レースでも安定して走れると思います。
――スタートをどちらのタイヤで行くかなど、検討事項はいろいろあると思いますが、ポールスタートをする身としては、セオリー通りの戦い方になるのでしょうか？
佐藤琢磨：まぁ、そうですね。とにかく、絶対に失敗はできないスタートなので、そのあたりは慎重に行きたいですね。でも、アグレッシブに行かないとアッという間にポジションを落とすとも思うので、うん、結構緊張のスタートになると思います。

2011年7月24日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント60 R10 エドモントンインディ Day2 予選「ユーズドのレッドでもQ2と同じタイムが出せ、凄く達成感がある。シリーズのフロントランナー達が一緒にレースができるっていうことを認識してくれて、オメデトウって言ってくれたのは嬉しい」

Photo：INDYCAR（LAT）

2011 INDYCAR 第10戦エドモントンDay2 予選リポート：佐藤琢磨がロードコースでもPP。これまで苦しめられたレッドタイヤを克服し、オーバル＆ロードの両コースで先頭グリッドを獲得

Photo：INDYCAR（LAT）

第10戦エドモントンインディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダアルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

天候：晴れ
気温：17℃
路面温度：23〜24℃

　エドモントン・インディの予選も、空港使用のロードレースとあって三段階で行われた。
　プラクティス2回目の後に雨が少し降ったが、路面はドライのまま、気温も路面温度も期待されたほどに上昇はせず、プラクティス2回目とほぼ変わらないコンディションで予選は行われた。

2011 INDYCAR 第10戦エドモントンDay2：エドモントンでのカラーリング変更車両など

左のペンスキーの車両はブリスコー。ウイングの翼端板、ミラー、エアインテークが青。カストロネベス車は黄色となっている。
Photo：INDYCAR（Chris Jones）

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント59 R10 エドモントンインディ Day2 プラクティス2「あっち立てればコッチが立たずで、なかなか良いタイムが出なかったが、グリップが上がってクルマの動きがイメージ近づいている。予選はさらにタイムが上がると思うので予断は許さない」

Photo：INDYCAR（Chris Jones）

第10戦エドモントンインディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダアルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

天候：快晴
気温：17℃
路面温度：25〜26℃

Day2
プラクティス2　1位　1分18秒9772　19周走行

　プラクティス1が終わってから約1時間後、プラクティス2は始まった。気温はたったの1℃しか上がっていなかったが、路面温度は3℃上昇、タイヤのパフォーマンスが引き出し易いコンディションとなっていた。プラクティス1ではまだコース上に結構な量の水が残っていたが、それもプラクティス2ではかなり少なくなっていた。まだ完全に無くなってはいなかったが……。

2011 INDYCAR 第10戦エドモントンDay2 プラクティス2 リポート：佐藤琢磨がトップタイムをマーク。コースコンディションが向上

第10戦エドモントンインディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダアルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

天候：快晴
気温：17℃
路面温度：25〜26℃

　プラクティス1から1時間ほどという短いインターバルを挟んで行われたプラクティス2、気温はほとんど上がらなかったが、路面温度は25℃まで上昇し、コース上の水もさらに少なくなっていた。コンディションは明らかに良くなっていたのだ。

2011 INDYCAR 第10戦エドモントンDay2：予選第1ステージのグループ分けが決定。琢磨はグループ2でアタック

　予選第一セグメント（ステージ）のグループ分けは、今年からのルールで金曜日のプラクティスセッションでのラップタイムによって行われることとなっている。しかし、今回は雨で金曜日のセッションが一切行われなかったことから、土曜日朝のプラクティスセッション1回目の順位の偶数、奇数でグループ分けが決められた。

2011 INDYCAR 第10戦エドモントンDay2 プラクティス1 リポート：ガナッシとペンスキーが相変わらず好調。地元のルーキー、ヒンチクリフがトップタイムマークで会場が沸く

ジェイムス・ヒンチクリフ
Photo；INDYCAR（Chris Jones）

第10戦エドモントンインディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダアルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

天候：快晴
気温：13〜16℃
路面温度：18〜22℃

　空は快晴、しかし気温は13℃という寒い中でプラクティスは始まった。路面温度も走行開始時には18℃しかなかった。これではファイアストンタイヤも最大のパフォーマンスを発揮しにくい。しかし、気温は徐々に上昇、太陽が出ているおかげで、風は多少強いものが吹いているが、路面温度もプラクティスの間にジリジリと上がって行った。このままの天候が続けば、プラクティス2回目には更なる温度上昇が期待でき、午後3時半からの予選ではタイヤもフルに性能を発揮できる状況となるだろう。