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クラッシュし惰力で進むヒルデブランドをウェルドンがパス。この時、イエローは出ていなかった。
Photo:INDYCAR(LAT) |
イエローはどのタイミングで出されたのか?
オーバルレースでアクシデントが発生すると、イエローフラッグが振られるか、イエローライトが点滅してフルコース・コーション(直訳するならコース全域警戒)=スピードダウン&追い越し禁止になる。そこで今年のインディ500の最終ラップだが、トップを走っていながらルーキーのJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)は最終コーナーでタイヤかすに乗り、激しくクラッシュした。当然、このアクシデントによるイエローは出されたが、彼はトップから2位へと順位を落としてのゴールとなった。セイファーウォールに跳ね返された彼のマシンは、もう一度壁にぶつかり、火花を散らしながらコース上をゴールへと滑って行った。その横をダン・ウェルドン(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ/アガジェニアン)は、ストレートに出てからパスし、先にゴールへと飛び込んだ。
ヒルデブランドのウォールへのヒットはかなり激しいもので、大量の破片を撒き散らかした。しかし、イエローはすぐさま出されなかった。正確に計測してはいないが、ヒルデブランドが壁にぶつかってからウェルドンが彼をパスするまでには5秒ほどがかかっていたはずだ。