2011年5月28日土曜日

ジャック・アマノのインディな1日:予選終了後にバーベキューパーティー

これがカンザスのカメラマン氏自慢のグリル。ベイクドビーンズのカンにトングとかが刺さってるところなど、いかにも男の料理っぽい。その手前、ガレージのリモコンみたいのが、肉のやけ具合を温度で知らせてくれている。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

ジャック・アマノのインディな1日:インディに来たら必見のインディアナポリス・ミュージアム・オブ・アート

美術館の入り口はこんな感じ。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati
豪華かつ膨大! 圧巻の所蔵品
 インディアナ州々都のインディアナポリスは、アメリカで12番目に大きな都市といわれている。しかし、こぢんまりとしたダウンタウン部を見ると、全米12番手とは到底考えられない。「もっと小さいだろう。見栄張ってんじゃないの?」というのが一般的な印象だろう。

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 500インディ500“それは月曜日の午後に聞かされた――ブルーノ・ジュンケイラ、自らのドライバー交代について語る”

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
「少なくとも自分はプロとしてAJに雇われていた」

 自分が予選を通したマシンだというのに、レースには出場できない。そんな理不尽な話が今年のインディ500ではひとりのドライバーに降りかかった。3年という短い時間の間に、こんな不幸な話が、同じドライバーに2回も起こった。ブルーノ・ジュンケイラに対してだ。
 彼がアメリカのメディアに対し、以下のような心境を吐露した。

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 インディ500 Curb Day "2012年、チップ・ガナッシ・レーシングがホンダとエンジン供給契約を締結!”

両者の契約期間は複数年の模様

「エンジン・メーカー同士の戦いが始まる来シーズン、ホンダとHPDはチップ・ガナッシ・レーシングがエントリーするすべてのマシンにエンジンを供給する」との発表が今日、カーブデイのプラクティスが始まる前にホンダと、チップ・ガナッシ・レーシングの双方からなされた。

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 34 R5 インディ500 Curb Day ファイナルプラクティス「ものすごく残念なファイナルプラクティスになってしまいましたが、トラブルは仕方ないので、後は決勝に向けてがんばるだけです」

Curb Day 5月27日
ファイナルプラクティス 11:00〜12:00
33位 207.220mph(=約333.417km/h) 計4周走行

天候:曇り
気温:13〜14℃
決勝セッティングを十分に確認したかった琢磨だが、トラブルに阻まれる……。
Photo:Naoki Shigenobu

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 インディ500 Curb Day“ハンター-レイが6位のタイムをマーク!”

渦中のハンター‐レイは、コメントしたとおり6番手の好タイムをマークした。
Photo:Naoki Shigenobu
Curb Day 5月27日
ファイナルプラクティス 11:00〜12:00

天候:曇り
気温:13〜14℃

トップタイムはディクソン。タグリアーニは2番手に
 決勝スタート前に走れる最後のチャンス、それがカーブデイのプラクティスだ。
時間は午前11時から正午までの1時間と決して長くないが、マシンの整備は万全であるかと、レース用セッティングの確認が行われる。曇り空の下、決勝進出を決めている33台のマシンがコースを走った。

2011年5月27日金曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5インディ500 カーブデイ「ハンター-レイの41号車は混成チームで決勝に臨むことに」

2チームの力を結集!フォイトのクルーとの連携も問題なし

 ライアン・ハンター-レイが乗ることとなった41号車は、AJ・フォイト・レーシングとアンドレッティ・オートスポートの混成チームで決勝を戦うことになった。マシンの準備、レースでのピット作業などに向けて、両チームのクルーを適材適所に置き、即製チームの力を高くしようという考えだ。それでも、彼が最後尾の33番グリッドから上位進出を果たすのは容易ではないだろう。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500:いよいよファイナルプラクティス

 今日はカーブ・デイ=カーブレション・デイ。つまりはファイナルプラクティス。ミラー・ライト・ビールがスポンサーについているので、ミラー・ライト・カーブ・デイと呼ぶべき。日本語表記にする時、スポンサー名を外しちゃうことが多いけど……反省。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その6 「アンドレッティ・オートスポーツ、すかさず粛清人事」

マルコ・アンドレッティに付き添うトム・アンダーソン。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングのマネージングディレクターとして、ロジャー安川や、松浦孝亮とともに戦った名伯楽として日本のファンにもなじみ深い。
Photo:INDYCAR(Ron McQeeney)

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その5 「ペースカードライバーの座を交代で得たAJ・フォイト」

記念すべきインディ500 100周年のペースカードライバーの座を得たAJ・フォイト御大。マリー・ハルマン-ジョージとともにポーズ。今年のペースカーは、シボレー・カマロだ。
Photo:INDYCAR(Jim Haines)

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その4 「テレビコメンテイターはこの2チームを擁護。その理由は……」

現在はabcのインディカーコメンテイターを務めるスコット・グッドイヤー(右)。テレビの進行役のマーティ・リード(左)とジェリー・パンチ(中)。
Photo:INDYCAR

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その3 「2チーム間でのドライバー交代の陰にあるものとは……」

Photo:Naoki Shigenobu
アプローチしたのはアンドレッティの方だが……

「41号車を譲ってくれないか?」とAJ・フォイト・レーシングに持ちかけたのは、アンドレッティ・オートスポートだった。それはマイケル・アンドレッティ自身も認めている通りだ。彼のチームとしては、新しいスポンサー2社をつけているライアン・ハンター-レイを何としてでも今年のインディ500に出場をさせたかったのだ。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その2 「マイケル・アンドレッティの正論は受け入れられるのか?」

日曜日のバンプデーで、息子のマルコがハンター-レイをバンプアウトするという、地獄を味わったマイケル。これほどの苦境を予選前に想像しただろうか
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
「それは我々にとって難しい決断ではなかった」

 チームの議長であり、社長であり、CEOであるマイケルは、フォイトのチームと交渉したことに対し、「日曜が終わった時、我々は自分たちのスポンサーのために何か方法を見つけなくてはならなかった。彼らこそが、僕らをシーズンを通してレースに出場させてくれている。ワークショップに明かりを灯してくれている。彼らがいなければ自分たちは存在できない。だから、自分たちにとっては難しい判断などではなかった。第二案を実行に移す道を見つけなくてはならなかった。彼ら(スポンサーたち)をインディ500に出場させないという選択はなかった。ライアン(・ハンター-レイ)は彼らのスポンサー活動の大きな一部分となっている。スポンサーたちは、インディ500でも彼が彼らの企業を代表することが重要だとの考え方だった。AJはライアンが日曜にキッチリ仕事ができるドライバーであることを知っている。それも今回の決断に至った大きな要素だ。彼らは過去に一緒に戦っていたことがあり、AJはライアンの能力を知っている。それが両チームの決断を簡単にした」とコメントした。
 アンドレッティは、「正しい行為ではない」というファンの声にも正面から立ち向かい、自分の意見を明らかにした。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 41号車ドライバー交代問題 その1 「スポンサーシップがのさばり過ぎている!ファンの反対意見沸騰の陰で、苦悩するハンター-レイ」

そしてジュンケイラのグリッドは幻となった……。
Photo:INDYCAR
アンドレッティ・オートスポートのコメントが議論に拍車

 ブルーノ・ジュンケイラが予選通過させたAJ・フォイト・レーシングのマシンに、アンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイが乗ることになった(既報)。この件に関して、ネット上にはファンが反対意見を次々と書き込んでいる。「スポーツマンシップが否定され、スポンサーシップがのさばり過ぎている」というのだ。ライドが売り買いできる。それを根本から変更すべき! という考えが熱心なファンの間には強く存在するようだ。

2011年5月24日火曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500:かわいそうな男、ブルーノ・ジュンケイラ、3年間で2度も車両を譲るはめに

 インディ500の予選を通過することができなかったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が、予選を19位で通過したブルーノ・ジュンケイラ(AJ・フォイト・レーシング)のマシンに乗って決勝に出場することになった。アンドレッティがフォイトと交渉し、ドライバー交代が行われることとなったのだ。
強豪も苦戦した今回の予選を見事に通過しながら、残念な目にあっているジュンケイラ。しかも前回のケースから連続というのもあまりにもかわいそうだ。
Photo:INDYCAR

2011年5月23日月曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ 500 Bump Day アンドレッティ・オートスポート、想定外の苦戦。5台中2台が決勝進出ならず

Bump Day 5月22日
天候: 曇り 時々雨 のち 晴れ
気温:23.5~26℃
今年、最後の最後に決勝グリッドを確保したのはマルコ・アンドレッティだった。
Photo:Naoki Shigenobu
午後2時56分、激しいバンプアウト合戦の火蓋が切られる

昨日の予選で決定されなかった9個のグリッドは、2時56分にすべて埋められた。いよいよバンプ・アウトが始まる。
最初に弾き出される候補をオン・ザ・バブルというが、それは223.272mph(=約359.245km/h)のラファエル・マトス(AFSレーシング)だった。
ここでルーキーのジェイムス・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)がコースへ。彼はずっとスピードを上がられていない。案の定、221mph(=約355.589km/h)台しか出せずにグリッド獲得はできなかった。
続いてアタックしたのはセバスチャン・サーベドラ(コンクェスト・レーシング)。こちらもスピードは222mph(=約357.198km/h)台と伸び悩んだ。
お次はマルコ・アンドレッティ。まさかアンドレッティ・オートスポートが予選2日目にこれほどアタフタする羽目になるとは、今月が始まる前には考えてもいなかった。去年の彼らはトニー・カナーンが予選落ちのスリルを味わったが、今年はそんなことはないだろうと見られていたからだ。
マルコはマトスをバンプ。しかし、そのスピードは223.688mph(=約359.914km/h)と遅かった。

2011 INDYCAR インサイド情報&レポート R5 インディ500 Pole Day 意外だったチーム・ペンスキーの予選での不振

前日の228.611mphの今月最速をマークしていたカストロネベスだったが、
思わぬ予選での不調に記念撮影の表情もいまひとつ冴えない。
Photo:Naoki Shigenobu

3年連続のPPを狙ったエリオ、1日にしてスピードを失う
 エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、記念すべき100周年イベントのポールポジションを狙っていたはずだ。そうするだけの実力と実績が彼と、彼のチームにはある。エリオはインディで3勝していて、ポールも3回獲得してきているのだ。09年、10年に続いての3年連続ポールとなれば、それはインディの新しいレコードとなるところでもあった。
しかし、彼が手にしたグリッドは16番グリッドだった。ファスト9を逃して……というレベルになかった。予選前日には228.611mph(=約367.835km/h)を出し、今月のトップに躍り出たエリオだったが、ポール獲得の最有力候補と見られていたというのに予選本番ではまるでスピードを出せなかった。マシンを降りた彼の顔は青ざめていた。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 Pole Day タグリアーニ、苦難の末のインディ500初ポール

Photo:Naoki Shigenobu
犠牲と、涙と、痛みを乗りこえての快挙

アレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)がインディ500で初ポール獲得。記者会見で彼の口をついて出たのは、「説明するのは難しい……。僕のレーシング・キャリアにはたくさんの犠牲と、涙と、痛みがあったから……」というものだった。ちょっと感動的だった。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 Bump Day:急遽ドライブのカーペンティアも予選前にクラッシュ、ドラゴンのインディ500出場に大きな試練

パトリック・カーペンティアのクラッシュ
Photo:INDYCAR(Mike Young)
 予選2日目、朝のプラクティスを走り出したドラゴン・レーシングの20号車、コクピットにスコット・スピードの姿はなかった。代わってマシンに乗ったのは、パトリック・カーペンティアだった。カナダ出身のドライバーで、CART時代には昨日ポールポジションを獲得したアレックス・タグリアーニ、あるいはポール・トレイシーとチームメイトだったことがある。ここ数年はNASCARシリーズなどに出場していた。

2011年5月22日日曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:佐藤琢磨がブラジルでの走りでファン投票による“タイリフィック・ムーブ・オブ・ザ・レース”を受賞。5月27日に授賞式を実施

Photo:Naoki Shigenobu
 ファイアストンが独自のウェブサイトで行っているファン投票がある。素晴らしいという意味の“テリフィック(terrific)”と“タイヤ(tire)”をひっかけ、見事な走りを見せたドライバーを“Tire-ific”ムーブ・オブ・ザ・レースとして表彰するものだ。賞金の額はも10,000ドル(およそ81万6000円)。

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース R5 インディ500 Pole Day アレックス・タグリアーニ、初のポールポジション獲得

Pole Day 5月21日

天候:曇り のち 雨 のち 晴れ
気温:20~26℃
路面温度:23~33℃
Photo:INDYCAR(LAT)
強豪チーム低迷でトップ9は少し意外な顔ぶれに

 午前11時から午後4時までの予選は曇り空の下で行なわれ、トップ9=ファスト9にはアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、ダン・ウェルドン(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ/アガジェニアン)、タウンゼント・ベル(サム・シュミット・モータースポーツ)、エド・カーペンター(サラ・フィッシャー・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、オリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)、バディ・ライス(パンサー・レーシング)が入った。

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント33 R5 インディ500 Pole Day 「ファスト9入り目前の10位というのは悔しいけれど、ここまでしっかりプログラムを消化して、予選でも力を出し切って、チームのベストでここまで来れたっていうのは大きな進歩だと思います」

Photo:Naoki Shigenobu
Pole Day 5月21日
予選10位

 2回目の挑戦となるインディ500、佐藤琢磨の予選結果は10位となった。4周連続アタックの平均時速は225.786mph(=約363.290km/h)。あとひとつ上に行ければファスト9に進出できたと琢磨は悔しがっていたが、トップ10入りはまずまずの結果だろう。残る課題は決勝用セットアップの向上。それができれば、今年もレースで彼は暴れ回ることができるはずだ。

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 ポール・デイ:予選前に3人がエンジン交換。その事情は……

マルコ・アンドレッティ
Photo:INDYCAR
 今年のインディ500で、予選前までにエンジンを交換したドライバーが3人いる。本来ならエンジンの交換は有り得ないはずなのだが、事情によって換装は行われる。

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 ポール・デイ プラクティス8 速報:ライアン・ブリスコーがポール・デイのプラクティスでクラッシュ

ライアン・ブリスコー
Photo:Naoki Shigenobu
 朝の8時にプラクティスは始まった。最初は2グループに分かれての走行。走行開始から15分後、ライアン・ブリスコーがターン2の壁にクラッシュした。