クラッシュを逃れたマシンで行われた5周のウェルドン追悼ラップ。 これほど悲痛なインディーカーの走行がかつてあったろうか。 ダン・ウェルドンに謹んで哀悼の意を表したい。 Photo:INDYCAR(LAT) |
ラス・ベガス・モーター・スピードウェイでスタートが切られた2011年インディーカー・シリーズ最終戦は、11周目のターン2で多重クラッシュが発生し、15台が巻き込まれた。このアクシデントで大きく宙を舞に舞い上がり、セイファー・ウォールに激しく突っ込んだのがウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とダン・ウェルドン(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・サム・シュミット・モータースポーツ)で、パワーは無事だったが、ウェルドンはヘリコプターで搬送された病院で死亡した。
レースは事故直後に赤旗となり、そのまま終了。ウェルドンを追悼する目的でアクシデントに遭わなかったマシンが1列3台ずつ並んで5周の走行を行なった。
最終戦は成立しなかった。インディーカーから正式な発表はまだなされていないが、シリーズ・タイトル、ポイント・スタンディングは第16戦ケンタッキー終了時点でのもので決定することになるはずだ。
ウェルドンは1996年にインディー500で初優勝し、今年2勝目を挙げた。シリーズタイトルはインディーで最初に勝った96年に獲得している。今日のレースに出場していたドライバーの中でもオーバルレーサーとしての評価はトップ・レベルにあったのだが……。偉大なるレーサーの冥福を祈る。
2005年の圧倒的な速さは忘れられません。
返信削除その若さと才能を思うと残念でなりません。
心より哀悼の意を表します。