Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
予選22位だった武藤英紀(AFS/サム・シュミット・モータースポーツ)は、スタート前から3ストップ作戦で行くことを決めていた。その作戦は見事に当たったかと思われたが、レースコントロールの不可解なタイミングでのフルコースコーション提示によってチャンスを潰されてしまった。最終コーナー付近のランオフエリアにマシンがストップした時、すぐさまイエローを出さず、トップグループがピット作業を終えたタイミングでフルコースコーションになったのだ。
そのタイミングで武藤は2回目のピットに向かってしまった。武藤のすぐ後ろを走っていたドライバーは7位までポジションを上げたというのに、武藤は25位まで順位を下げ、そこからもう一度追い上げなくてはならなくなった。
ペースがよかっただけに悔しい
――決勝用のマシン、なかなか良かったのでは?
武藤英紀:そこそこ良かったと思いますよ。
――スタートしてすぐのピットストップの後、トップグループと同じペースで走れてた。
武藤英紀:そうでした。チームの作戦が良かった。そう感じてました。マシンを良いものに仕上げられたという点では、やったという思いもありましたね。
――それにしても、あのイエローのタイミングはひど過ぎましたね。
武藤英紀:ホントですよ。あのフルコースコーションが出てなかったら、どうなってたのかな? っていうのはある。もっと前まで行けてたなっていうのが。
――悪意さえ感ずるタイミングでしたね、あのイエローは。トップグループのレース展開を配慮して他は考えず、ある意味では安全面さえ無視していたと思います。
武藤英紀:あの後も自分たちのペースは良かったと思うんですよ。でも、オーバーテイクはとても難しかった。
――チームの作戦は良かったと思ったんですけどね。
武藤英紀:あの作戦はホントに決まってた。でも、ちょうどピットインした時、直前にピットレーンがクローズになって、ピットで作業できなかった。稼いだマージンを全部吐き出しちゃいましたよね。
――スポット参戦だったけど、インディーカーのレースはエキサイティングでしたか?
武藤英紀:今週末はアップダウンが随分とあったけど、やっぱりいいですね、インディーカー。この感じを味わうと、また戻りたいと思います。
――今年もファンが多かったですね?
武藤英紀:本当にありがたいことです。今年がインディジャパン、最後だなんて信じられないですよね。最後、自分は19位とかを走ってたけれど、1周々々を噛み締めるように走ってました。一度は走ってて諦めかけたけど、これだけファンの人が来てくれているんだからって、最後まで本気で走りました。
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