ジャック・アマノのインディな一日：ボルティモアの交通機関

ホテルからサーキットへはライト・レールと呼ばれる電車を利用。空港付近の
ホテルからシャトルで最寄の駅まで送ってもらった。往復チケットを自販機で購入。値段は3ドル20セントだった。サーキットの南側まで約20分。降りたところにはフットボールの大きなスタジアム（ボルティモア・レイブンズ）があって、通りを挟んだお隣りが野球のスタジアム（ボルティモア・オリオールズ）。ダウンタウンに2個あるところがアメリカだ。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

ライトレールでサーキットに通勤!?
　　
ボルティモアは今年が初開催。ダウンタウンでのレースだ。
　ダウンタウンのホテルはどこも高い。駐車事情も非常に悪いとプロモーターから聞かされた。解決策は？　空港近くのホテルに泊まって、町まで電車を利用すること。サーキットは駅のすぐ近くだというし。3日間の電車通勤だ。
　ホテルのフロントで「空港まで送って」とお願いすると、シャトルバスのドライバーさんが、「最終的にどこに行きたいんだい？」と尋ねて来た。「ダウンタウンのレースに行く」と答えると、空港の隣りの駅まで送ってくれた。そこで待つこと10分少々、ライトレールと呼ばれる電車がやってきた。しかし、なんでライトなんだろうか？　アムトラックとかがヘビーレールってコトなのか？？　決して軽そうな車両には見えなかった。
　駅の自販機でチケットを購入。クレジットカードが使えた。当たり前か。往復で3ドル20セント。町までだいたい20分かかった。

ライトレールの路線図。グランプリ開催中は朝6時から夜11時まで運行。
これは嬉しいニュース。ただ、この駅の周りは延々駐車場なので、
真っ暗な夜は怖そう。
Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati

オリオールズのスタジアム周辺がサーキット

　駅を降りると、そこはスタジアムだった。「これがボルティモア･オリオールズの本拠地だな」と思ったら、そちらは「ボルティモア・レイブンズ」というフットボールのチーム用だった。「野球場付近でレースって聞いてたが……」と考えていたら、隣りにオリオールズ用スタジアムを発見した。
　サーキットはオリオールズのスタジアム周辺に設定されていて、野球用に作られたレストランやバーもレースウィークエンドにオープンされる。これはグッドアイディアだ。
　初開催に寄せる地元の期待は大きいらしく、金曜から観客数は多かった。金曜だけのチケットというのが格安で売られたからということもあるんだろうが……。

こちらがオリオールズの本拠地のオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ。
ベーブルースの生家がすぐ近くにあることでも知られている。
Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)