The Inaugural 2011 Baltimore Grand Prix
メリーランド州 ボルティモア
コースタイプ:ストリート
1周2.04マイル(=約3.283㎞)×75周
Day 2 9月3日
予選 01分25秒3139 第1セグメント第2グループ14位敗退(トータル28位) 7周走行
ベスト2ラップが剥奪に
プラクティス2回目、佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は目指す成果は挙げられなかったようだった。しかし、そこで得られたデータを活用し、予選には新たなセットアップを施したマシンで登場。エンジニアと琢磨が考え出したセッティングはマシンのパフォーマンスを見事に上げており、予選の第2セグメントへ進むのは間違いないラップタイムを刻んでみせたのだった。
しかし、ベストを出した次の5周目、琢磨はヘアピンでスピン! フルコースイエローを出してしまった。これでルールによりセッション中のベスト2ラップが記録されないこととなった琢磨は、まだスピードアップする前の3周目が自己ベストとされ、予選順位は28台出走中の最下位=28位と決まった。
Jack Amano(以下――):4ラップ目に3番手のタイムを出し、5周目にスピン。何があったんでしょう?
佐藤琢磨:あのラップももちろん十分速かったんですよ。しかし、ダウンシフトでドグ・オン・ドグっていうんですけどギヤがうまく噛まなくて、駆動をなくしてスピン状態になって、エンジンストールしてしまいました。それですべて終わったって感じでしたかね。すぐにエンジンはかけ直してもらって、ピットに戻って1周だけですけどアタックしました。その1周も次の予選へと進めるタイムだったんですけど、イエローを出したことによってファステストラップと、次に速い2ラップを取り消されてしまって、第一セグメント通過がなりませんでした。すごく残念です。
[マシンの手応えはよかったのでとても残念」
――朝のプラクティスまでとは、また違ったセッティングで挑んだ予選だったんですか?
佐藤琢磨:はい。マシンは良くなっていたと思います。
――今週初めて使ったレッドタイヤはいかがでしたか?
佐藤琢磨:手応えが良くて、ラップタイムも結構上がって、スピードも出ていたので、非常に僕自身も予選を次のステージでも戦えると楽しみにしてたんです。第2セグメントではクルマをもうちょっと良くして、タイムをアップさせることは十分に望めたと思ってたから。それだけにすごく悔しいです。
――ファイナルの6人にも行けそうな感触があったんですね?
佐藤琢磨:どこまで行けたかはわからないですけど、少なくとも自分のタイムはまだまだ削れたと思うので、それが叶わなかったのがすごいフラストレーション溜まりますね。
――新たなセッティングは良いものだった。レッドタイヤがどの程度の性能を発揮するかの読みも当たっていた。結果は残念なことになりましたが、内容的には良かった予選セッションだったということですか?
佐藤琢磨:そうですね。まぁ、十分に勝負ができていたというか……。もちろんファイナルに進めたかどうかはわからないし、まだトップグループとの間には確実に差が大きくあるので、僕らの課題はそのあたりをどう詰めて行くかだと思います。それが、予選をさらに走れていたら見えていた部分もあったと思うんですけど、直に観れなかったのはちょっと残念でしたし、悔しいですね。
――予選はレッドだけで走りましたが、朝のプラクティスと比べて、マシンはどう進歩を遂げていたんでしょうか?
佐藤琢磨:メカニカルグリップの見直しというか、セッティングの見直しでマシンは大分良くなったんです。それプラス、レッドタイヤのソフトコンパウンドの恩恵を受けて、ブレーキングでのストッピングパワーもトラクションも確実に良くなっていたし、そういう意味ではラップタイムはどんどん上がって行く傾向にあ
ったと思います。
「トップ10は十分ターゲットになるし、それ以上を目指す」
――明日の戦い方は?
佐藤琢磨:このコースは非常にオーバーテイクが難しいので、スタートとリスタートで確実に生き残って、順位を上げてっていう戦いをしたいと思います。それから、ピットストップのタイミングをどれだけうまく使えるかも重要でしょうね。もちろん、明日のウォームアップで試すレース用のクルマの感触がどうなるかも大事です。
――最後尾スタートにはなるけれど、マシンのポテンシャルは半分より前のものって感じでしょうか? うまく戦えば上位に行くことは可能でしょう?
佐藤琢磨:作戦をいかにうまく使うかが鍵になると思います。もてぎ前の1戦だし、精一杯の戦いをするつもりです。トップ10は十分にターゲットになると思うし、それ以上を目指して頑張りたいと思います。
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