The Inaugural 2011 Baltimore Grand Prix
メリーランド州 ボルティモア
コースタイプ:ストリート
1周2.04マイル(=約3.283㎞)×75周
Day1 9月2日
プラクティス1 1分2秒9705 7位 26周走行
ボルティモアの市街地コースに残る路面電車の軌道敷の上を新たに舗装。 Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher) |
セッティング調整と2セット目のタイヤ投入で大きく前進
初開催のコースでは、走り出しのマシンセッティングが極めて重要だ。ベースが良ければ、ドライバーとエンジニアはさらに良いものへと細かくチューニングをして行くことが可能となる。しかし、最初が悪い場合は、大きな方向転換が必要になり、それらが必ずしも成功するとは限らない。
ボルティモアのレースはストリートで行われるものである上に、コース設営の問題から2回あるはずだったプラクティスが1回だけとなった。エントラントにとって状況はさらに厳しくなっていた。
KVレーシング・テクノロジー・ロータスのボルティモア用イニシャル(最初の)セッティングは、1セット目のタイヤで佐藤琢磨のタイムが縮まらなかったために「外してしまったのか?」と思われたのだが、ダンパー&スプリントのセッティング調整を繰り返した後に2セット目を投入すると、琢磨は大きくタイムを縮めてみせた。イエローフラッグでセッションは何度か中断されたが、プラクティス後半も琢磨はリズム良く走れていたようで、最終ラップにセッションベストをマーク。28台出走中の7番手につけて初日を終えた。
Jack Amano(=以下――):初開催のコースだというのに、走行初日のプラクティスは1回だけになりました。そうした厳しい条件下で、なかなか良いセッションとできていたのではないですか?
佐藤琢磨:まぁ、そうですね。最初のセッションなので何とも言えないですけど、でも、まだまだタイムは伸びて行くと思うので、あのー……まぁ、トラブルが出なかったのが良かったですね。
――コースはどんな印象ですか?
佐藤琢磨:ふぅ……えーっとぉ、アスファルトの部分は割りとグリップが高くて、コンクリートのセクションになるとかなり滑りやすい。それと、ものすごい跳ねますね。めちゃくちゃバンピー。特にストレートの架設シケインの前のブレーキングとか、1コーナー、4コーナーの手前のブレーキングゾーンはひどいですね。
――今までのコースにない種類のバンピーさですか?
佐藤琢磨:そうですね、ピット前のストレートとかのセクションはすごいスムーズで、まるで性格の違うコースみたいなんです。
――最終ラップにベストが出た。これはセッティングが良い感じで進んでいると見ていいんですか?
佐藤琢磨:そうですね。セッションの半分ぐらいでフレッシュタイヤを入れているんで、最後にベストを出した時にタイヤとしてはベストの状態じゃなかったけれども、今回のコースは走れば走るほど速くなるような感じだし、自分はどんどんコースに慣れている途中だし、そうした中でクリアラップが取れたっていう感じでしたね。
――満足度のあるセッションでしたか?
佐藤琢磨:まぁ割りとシッカリ良いデータが取れたと思います。今回3台で結構色々なことをトライしているので、データを見るのが楽しみです。
――どんなところを今、改善したいですか?
佐藤琢磨:やっぱりバンプがすごいので、それに影響されない範囲でいかにクルマを低くするかっていうところと、まぁあとはトラクションを失わないでフロントエンドをどれだけコーナーの入り口でアグレッシブに攻めれるものにするかだと思う。今のところ、やっぱりクルマはまだ曲がりづらい状況が続いてので。はい。
――右フロントタイヤにブリスターが出ていたようでしたが、タイヤにキツいコースということですか?
佐藤琢磨:ブリスターなんか出てましたか? 多分、タイヤのロックからくるものだったと思います。
――ブラックタイヤの耐久性が低いとかではないんですね?
佐藤琢磨:そんなことはないし、割とタイヤはソフト傾向ですね、やっぱりストリートってこともあって。セント・ピータースバーグとかよりも全然暖まりも良いし、そんなにタイヤが大きな問題にならないと思う。あとは、暑くなった時にどれぐらいタイヤが持つか……ですけど、今はまだ路面コンディションが良くなっている最中なので。
――インディ・ジャパンでのピットボックス選択権ためにも、明日の予選順位は良いものが欲しいところですよね?
佐藤琢磨:確かにピットのことを考えるとね、確かにね。でも、予選はもてぎ向けに限らず、いつも良いポジションを獲得したいですよね。
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