2011年9月24日土曜日
2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:アンドレッティがシボレー陣営に加入。琢磨擁するKVはホンダかロータスか? シボレー採用の噂も!?
アンドレッティ・オートスポーツの来季からのエンジンがシボレーになることが発表された。彼らがシボレーユーザーになる話はこれまでにも噂には上っていたが、2003年からIRLのインディーカー・シリーズへとスイッチした際にはホンダのワークスチームだったというのに、来年からはシボレーの第二チームとなるのだ。
シボレーのナンバー1は開発段階から携わるチーム・ペンスキーとすでに決まっている。アンドレッティ・オートスポーツとすれば、ホンダのナンバー1に今回も自分たちがなれることと期待していただろうが、それは叶わなかった。この4年間のチップ・ガナッシ・レーシングとのパフォーマンスの差を考えれば致し方ないところだ。ホンダとの契約がユーザーの立場となれば、エンジンのリース料を支払わねばならない。資金面が苦しいアンドレッティ・オートスポーツとすれば、その点でホンダとの関係継続は断念せざるを得ず、シボレーからリース料の免除や割引など、資金的サポートを引き出すことに成功したという意味だろう。
チームオーナーのマイケル・アンドレッティは、「またシボレーと一緒に働けることが決まってエキサイトしている。我々は3年間を一緒に戦ったシボレーエンジンで15勝を飾り、チャンピオンにも1回なった。1991年シーズンは奇跡的だった。これでアンドレッティ・オートスポーツと、我々をサポートしてくれるスポンサーたちは、シボレーとともに優勝するチャンスを手に入れた。我々のこの関係は素晴らしいものであると証明されるだろう。シボレーのモータースポーツに力を注いでおり、彼らは実績あるウイナーでもある」と語った。
シボレーのパフォーマンス・ビークルおよびモータースポーツ担当副社長であるジム・キャンベルは、「アンドレッティ・オートスポーツを我々シボレーファミリーの一員と発表できることを誇りに思う。彼らは2012年の最初から我々シボレーの新しいV6ターボエンジンでインディーカー・シリーズを戦ってくれる。マイケルと彼の家族はシボレーのために多くの勝利を記録してくれた。今回結んだ新たなパートナーシップでも、我々はまた勝ち続けることが狙いだ。近い将来にテストも開始できるだろう。それが待ち遠しい」とコメントした。
各エンジンマニュファクチャラーは今年の10月初旬にはサーキットを使ってのテストを開始することになる見込みだ(ロータスを除いて)。エンジンマニュファクチャラーにはダラーラから早目にシャシーのデリバリーが行われるのだ。ホンダはそれを開発チームであるチップ・ガナッシ・レーシングに組み立てさせ、メインテナンスも依頼する。シボレーはそれらをチーム・ペンスキーに委ねることになる。彼ら以外のユーザーチームのテストは、開発チームにマニュファクチャラーから貸与されるシャシーを借り行う方式となる。チームに来年度用のダラーラ・シャシーの納入が始まるのは12月中旬が予定されており、チームによるテスト開始は2012年の1月1日以降となる。
シボレーの2012年型エンジンに関しては、総排気量が2.2リッターのV6で、ダイレクト・インジェクションのツインターボ、ブロックとシリンダーヘッドはアルミニウム製、というところまで明らかになっている。
今回の発表により、シボレーはチーム・ペンスキーとアンドレッティ・オートスポーツの2チームが確定。ホンダはすでにチップ・ガナッシ・レーシング、AJ・フォイト・レーシング、サム・シュミット・モータースポーツを発表している。
ロータスはまだ開発チームすら発表していない。2010年の途中からKVレーシングテクノロジーをサポートしているロータスだが、彼らがそのままロータスのナンバー1チームとなるかどうかは不明だ。KVレーシングテクノロジーの共同オーナーであるケビン・カルクホーベンはコスワース・エンジニアリングのオーナーだが、ロータスがエンジンの設計および製作、メインテナンスを一任したのはジャッド。KVレーシングテクノロジーのもうひとりのオーナーであるジミー・バッサーはホンダ最初のインディーカー・チャンピオンなので、ホンダユーザーとなる可能性が高いと見られているが、シボレー入りの噂もアメリカにはある。KVレーシングテクノロジーといえば佐藤琢磨だが、過去2年間走ってきている彼がホンダエンジン以外で走ることも考えにくい。カルクホーベンとバッサーはどんな決断を下すのか?
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