セッション終盤にトップタイムをマークしたパワー。 Photo:Naoki Shiganobu |
いよいよ始まったインディ・ジャパン・ザ・ファイナル。金曜は午後3時からプラクティスが1回(=1時間15分間)行なわれた。
天候は快晴。気温は30℃前後で、路面温度は30℃に届かない辺りだった。
最速ラップをマークしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。セッション終盤に1分39秒4745をマークしてトップに立った。26台が走行、セッションが進むにつれて路面コンディションが良くなって行ったようだった。
2番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。パワーより0.1220秒遅い1分39秒5965。3番手にはジェイムス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)が来た。このルーキー、あちこちのコースで目立ったパフォーマンスを見せて来ている。
4番手はライアン・ブリスコー。ペンスキー勢は3人がトップ4入りした。
5番手に来たのはマルコ・アンドレッティ。他のアンドレッティ・オートスポート勢はというと、ライアン・ハンター-レイが16番手、マイク・コンウェイが23番手、ダニカ・パトリックが24番手と苦戦している。
ピットインするオリベイラ。フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンらしい走りを 初ドライブのインディーカーでも見せている。ちなみに、サイドポンツ-ンの セレモニーは、埼玉の冠婚葬祭の会社だ。 Photo:Naoki Shigenobu |
日本初登場のセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング)が9番手。さすがはチャンプカー4年連続王者。彼のチームメイトのルーキー、ジェイムス・ジェイクスもここ数戦レベルアップして来ている。もてぎでの最初のセッションは13番手だった。
フランキッティは初日7番手にとどまる
ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は7番手。しかし、「タイヤを1セットしか投入してないから、自分たちのパフォーマンスには満足」と話していた。パワーを含め、多くが今日のセッション終盤に2セット目を投入していた。明日、彼がどこまでポジションを上げてくるかには注目だ。スコット・ディクソンは今日は15番手だった。実はチップ・ガナッシ・レーシング、持ち込んだセッティングがあまり良くなかったのでは?
佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は10番手、スポット参戦の武藤英紀(AFS/サム・シュミット・モータースポーツ)は11番手だった。タイムはそれぞれ、1分40秒4435と、1分40秒5328。トップのパワーとの差は佐藤が0.9690秒、武藤が1.0583秒だった。佐藤は25周を走り、KVレーシング・テクノロジーのトップ(トニー・カナーンは14番手、EJ・ビソは18番手)、武藤のチームメイトのアレックス・タグリアーニは6番手につけた。武藤は18周の走行だった。
1コーナーへ進入する武藤英紀。スポット参戦だが、これまでの インディーカーキャリアを十分に感じさせる初日の走行だった。 Photo:Naoki Shigenobu |
今回はロードコース初使用なので、プラクティスが予選の前に3回スケジュールされている。金曜の1回目が1時間15分で、明日の2回は1時間ずつ。その後に予選(いつもどおりの3段階)が行われる。今日はまだ小手調べ。1セッション走ってから、1晩あるスケジュールはいい。ドライバーとエンジニアたちは、今日得られたデータから明日に向け、マシンを良くするアイディアを練る。明日の2セッション+予選では、今日とは勢力図が大きく書き換えられる可能性も十分ある。
以上
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