今年はカナーンのアドバイザーを務める、元タスマン代表のスティーブ・ホーン Photo:Naoki Shigenobu |
ホンダの初勝利から16年が経って、インディーカー・シリーズはニュー・ハンプシャーへと戻ってきた。大きな一歩が記されたコースのピットで、今週、ふたつの懐かしい顔を見つけた。
その最初は、タスマン・モータースポーツ・グループのオーナーだったスティーブ・ホーン。98年まででチームを閉めて引退した彼は、故郷のニュージーランドとアメリカの二カ所に家を持って、「冬のない生活」(本人談)を送っている。
しばらくレースの世界を離れていたホーンだったが、今年はトニー・カナーンのアドバイザーとして、インディ500からほぼすべてのレースにやってきている。リベイロが優勝した翌年から、カナーンはインディライツ・シリーズにタスマンから出場。2シーズン目の97年にチャンピオンに輝いているのだ。今年、カナーンはシーズン開幕ギリギリ直前にKVレーシングにシートをゲット。自らの体制強化策としてホーンを呼び寄せた。(余談:カナーンがインディライツでチャンピオンになった年、彼のチームメイトでランキング2位に敗れたのはエリオ・カストロネベスだった)。「今週このコースへ来た時は、とても懐かしく感じた。とても良い思い出がここにはある」とホーンは語った。
ジェイクスのエンジニアとして若手育成に務めるダン・ハリデイ。 Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati) |
リベイロは女性ドライバーのアナ・ベアトリスをマネージングしている。シーズン序盤、彼に「ニュー・ハンプシャーには来る?」と聞いたら、「行くよ」という答えだったが、ブラジルでホンダのディーラー経営など、ビジネスマンとして活躍中の彼は、残念ながら懐かしの地に今年は姿を見せなかった。
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