路面コンディションが好転するのを待ってコースインした琢磨だったが……。 Photo:Naoki Shigenobu |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R11 Honda Indy 200 at Mid Ohio
ミド‐オハイオ・スポーツカー・コース
オハイオ州レキシントン
コースタイプ:ロードコース
全長:2.258マイル(=約3.633km)×85周
Day1 8月5日
プラクティス1 27位 1分15秒0390 4周走行
天候:晴れ
気温:31℃
走行開始4周目でマシンに異変発生
去年、佐藤琢磨が予選3位に食い込んだミド‐オハイオ・スポーツ・カー・コースだけに、今年は最初のプラクティスから期待感は高かった。ところが、路面が良くなるのをジックリ待ってコースインした彼が、僅かに4周で走行をストップしてしまった。エンジンから異音が発生。それを感じ取った琢磨は、できる限りダメージを与えぬようピットに戻ったのだった。マシンはすぐさまパドックのガレージへと運ばれ、エンジン交換作業が始められた。琢磨は走行初日にほぼ走れないという厳しい週末のスタートを余儀なくされたのだ。
しかし、チームメイトのEJ・ビソは2番手につける好タイムをマークした。トニー・カナーンは13番手と成績が今ひとつだったが、ビソのデータは走れなかった琢磨にとって大きなプラスに作用するだろう。苦しい状況に追い込まれた琢磨だが、ここからどれだけの巻き返しが可能なのか、明日の仕事振りにはおおいに注目したい。
Jack Amano(以下――):エンジントラブルが起きちゃったんでしょうか?
佐藤琢磨:はい。まだ詳しいことはわかってないんですけど、どの部分か……。
――まだ全然走らないうちにでしたが、パワーが感じられないとか、そういう状況だったんですか?
佐藤琢磨:はい。異音が出て、パワー感もなかったので、戻ってきました。
――もう、すぐに走るのはやめた方がいいなって考える状況だったんですか?
佐藤琢磨:はい。
――先週のここでのテストにはきてるんですよね?
佐藤琢磨:そうです。テストは走りました。
――それは救いですね。
佐藤琢磨:それがなかったら……ねぇ? エンジンは前のレースからテストとずっと使ってきたものなんですけど、もう走り出してすぐにトラブルになってしまいました。路面のコンディションは最初すごく悪かったんですけど、今見てた感じでは大分戻ってきてるみたいなんで、チームメイト2人のデータを、どんな感じなのか見てみたいですね。
――去年は予選3位でした。今年のテストは、去年の感覚などと比べてどんな感じだったんですか?
佐藤琢磨:そうですねぇ……去年はシーズン中にテストがまったくできない状況で、雨が降ったりとかもあって、本当に開幕直前のバーバー・モータースポーツ・パークでのオープンテスト以降、ミド‐オハイオでのものが自分たちにとって最初のテストでした。それで、レース中やレースウィークエンドには試せないことを試したりして、クルマの理解度を深まった。そういうテストだったんですね。クルマのパフォーマンスもだいぶ上がって行ったし、とても良かったんです。今回に関しては、それの延長みたいな感じで、今年だいぶタイヤとかクルマとかに違うところがあるので、それを普段レースでできない比較テストとかをやって、今日のプラクティスではそれらが反映される予定だったんですけど、それができなかったですね。
――今週も予選でトップ6に入って……というのが描いているシナリオですよね?
佐藤琢磨:はい。そうですね、もちろんそれを目標に頑張りたいです。
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