2位となったセルビアは、リスタート時のスピードが遅すぎた件に対するクレームか 表彰台でハンター-レイに対して怒りをあらわに。 Photo:Naoki Shigenobu |
ニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイでのシリーズ第12戦、終盤を迎えたレースで2位を走行していたオリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)は、リスタートでトップのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)をパスした。しかし、そのリスタートでは、グリーンになったと同時ぐらいに、6位につけていたダニカ・パトリック(アンドレッティ・オートスポート)がスピンし、それは数台を巻き込むアクシデントへと発展した。そして、レースにはすぐさまイエロー・フラッグへと戻った。
チャンピオン争いを行っているウィル・パワー(チーム・ペンスキー)や、佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)らがアクシデントでメインストレート上にストップ。彼らのマシンを除去する作業が始められ、その間もインディーカーはフルコースコーションの状態を保ってレースを続行した。しかし、雨による路面悪化がさらに進んだために赤旗が出され、残り6周でレースはストップ。その後、残念ながら雨は強まってレースは終了せざるを得なくなった。
バーンハートはリスタート自体が無効とイレギュラーな判定
この後にさらなる問題が起きた。インディーカーが多重アクシデントが起きたリスタートを無効と判定し、リスタート前の順位をレース結果として採用すると発表したのだ。「あのリスタートは進行途中で止められたのだから、その前の順位に戻るのがフェアだ」とバーンハートは説明したが、これはまったくルールに則っていない裁定。ニューマン・ハースは、「ルールに従えば今回のレースのウィナーはセルビアになる」と自分たちの優勝を主張し、インディーカーの裁定に対して抗議を提出することとなったのだ。チップ・ガナッシ・レーシングは、「ディクソンは3位ではなく2位のはず」という抗議。主旨はニューマン・ハースと同じだが、パワーの順位をリスタート後の9位へと下げさせ、ダリオ・フランキッティをチャンピオンへと大きく前進させることの方がより大きな狙いと見ることもできる。
続く
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