雨が降り続いているにもかかわらず不可解なレース終盤のグリーン、 リスタート時のクラッシュで赤旗と、混乱を極めたニュー・ハンプシャー戦。 バーン・ハートはレース終了後謝罪したものの、プロテストを隠蔽していた。 Photo:INDYCAR |
当サイトへの記事掲載までに時間がかかってしまったが、ニュー・ハンプシャーでの第12戦終了後、ニューマン・ハース・レーシングとチップ・ガナッシ・レーシングが結果を不服として正式に抗議を提出していたことがレースの翌週火曜日に明らかになった。
2チームの主張は、「リスタートが無効とされ、それ以前のオーダーで最終結果が決定されたのは正しくルールに則ったものではない。インディーカーはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)をウィナーと発表したが、ニューマン・ハース・レーシングとチップ・ガナッシ・レーシングのドライバーであるオリオール・セルビアとスコット・ディクソンは、ともにハンター-レイを最後のリスタートでパスしており、そのリスタートが不適正にバーンハートによって認められなくなった」という内容だ。
バーンハートは抗議があったことを隠蔽
情けないのは、インディアナポリス・スター紙が抗議があったと報じた後に、インディーカーがそれを事実と認め、審議を行うと発表したところ。さらに印象が悪いのは、インディーカーの競技及びレース運営担当社長であるブライアン・バーンハートが、ゴールの後に記者会見を開いていながら、すでに出されていたはずの抗議に関しては口をつぐんだ点。その晩のテレビなどの報道や、翌日の新聞記事で抗議が大きく取り上げられるのを避けたかったためのことなのだろうが、実に稚拙かつ姑息な対応だった。結果、こうして後になって抗議の存在が明らかにされ、世間に与える印象の悪さはさらに大きくなってしまった。
バーンハートはその場を取り繕うべく策を弄し、逆にダメージを大きくしてしまった。まるでリスクマネジメントの悪い見本のようだ。その上、これだけで終わらないのが困ったところ。迷走はさらに続いている。
レース当日のテレビや、翌日の新聞などで抗議に関する報道がなされることは狙いどおりに阻止したバーハートだったが、今後この件はより大きな問題として、より深く取り扱われることになりそうだ
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