ウィル・パワーは圧倒的なパフォーマンスで今シーズン6度目のポールを獲得した。 Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のパフォーマンスが自らも認める完璧な戦いぶりでポールポジションを獲得した。
第1セグメントの第1グループ、パワーは路面ができ上がるのを待ってセッション終盤にコースイン。2周目にして1分18秒台を叩き出し、まだ計測時間は残っているというのに、もう1周アタックしただけでピットに戻った。それで第2セグメント進出は悠々と果たされた。
第2セグメントでもパワーの戦い方は同じだった。2セット目のレッドを装着し、コースインしてから2周目にベストを記録。トップタイムでファイナルステージ進出を決めた。
そして迎えたファイナル、パワーはやはりアタック2周目にベストをマークした。タイムは1分18秒6017だった。さらに2周アタックを続けたが、パワーは自らのベストを更新することはできなかった。それでも今季6回目のポールポジション獲得はなった。
予選2位はエリオ・カストロネベス、予選3位はライアン・ブリスコーだった。チーム・ペンスキー勢が1、2、3位を独占したのだ。
フランキッティはレッド装着時のパフォーマンスに難点
ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は予選4位だった。プラクティス2回ではペンスキー勢をリードしていたが、予選ではそれが完全に逆転されていた。レッドタイヤ装着でのパフォーマンスで差をつけられたのだ。予選の第2セグメントもチーム・ペンスキーによる1-2-3だった。そして、それがファイナルステージでも繰り返されたのだった。
今回の予選では、ルーキーのジェイムス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)が6位に食い込んだ。先週のテストに参加しなかったヒンチだが、先輩チームのオリオール・セルビアが走り、そのデータなどから素晴らしいパフォーマンスを発揮してみせたのだ。ロードレースの予選でのトップ6入り=ファイストン・ファスト6進出は今回が初めてだ。
アナ・ベアトリス(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)の予選10位も賞賛されるべき結果だ。朝のプラクティスでは2回スピンしたが、予選では第1セグメントを突破し、オーバル、ロード合わせて初めてとなる予選トップ10入りを達成した。
プラクティスでスピードを見せて注目を集めていたジョルジョ・パンターノ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)は、レッド・タイヤが初めてだったこともあってか、予選11位だった。
佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー・ロータス)は第1セグメントの第2グループで8位だったため、第2セグメントに進出できず、明日のスターティング・グリッドは16番手と決まった。KVレーシングではEJ・ビソの9番手がベスト。トニー・カナーンは21番グリッドからのスタートとなる。
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