Photo:Naoki Shigenobu |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R12 MoveThatBlock.com Indy 225
ニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイ
ニュー・ハンプシャー州ラウドン
コースタイプ:オーバル
全長:1マイル(=約1.609km)×225周
天候:曇りときどき晴れ
気温:22〜23℃
路面温度:31℃
今週の佐藤琢磨、そしてKVレーシングテクノロジー・ロータスは、エンジニアリングスタッフの考え出したイニシャル・セッティングが良く、存分に与えられた走行時間を利用してマシン・セットアップをさらに向上させてきた。予選直前のプラクティスでの彼らは、予選シミュレーションを2本行う予定だった。マシンの仕上がりに自信を持っているということだ。
サポートイベントの走行でコースが荒れたことと、ルーキーによるアクシデント発生でシミュレーションは1回しか行えなかった。それは予選本番に対してある程度マイナスの影響を与えたことだろう。琢磨たちはデータを検討し、予選ではそれ以外の要素も大きな悪影響を及ぼしていたことを知った。決勝日朝のプラクティス、琢磨は自信を持っているセッティングの良さを再確認し、小さな変更を施してセッション内のベストラップを計測終了間際に記録した。午後のレースに向け、琢磨が好感触を掴んだことは、彼の表情に表れていた。
Jack AMANO(以下——)今日の30分のウォームアップセッション、満足度はどれぐらいですか?
佐藤琢磨:えーっとー……まぁ手応えとしては良かったと思います。あのぉ、トラフィックの中でっていうのは昨日までほとんど走ってなかったんですけど、クルマとしては良い方向に進んでると思います。トラフィックの中でのクルマは安定する方向に行ってたし、スピードもそこそこ出てたし、悪くない。
——今回は、クルマのセッティングがとてもスムーズに来てて、今日のファイナルプラクティスで違ったことを試したりってことはしてないんですよね?
佐藤琢磨:そうです。昨日まででやれることは全部やったので。その昨日だけど、予選中に風が強くなってたんですね。データを見たら、僕のふたつ前の8番出走者から突風が吹き始めてた。それでスピードの伸びが全然違ってた。まぁ、昨日の予選がうまく行かなかったのはそういう理由からで、クルマとしては良かった。だから、そこから決勝用セッティングにして、今朝走ったわけですけど、自分たちの狙い通りのバランスは手に入れてます。ただ、ダリオ(・フランキッティ)の後ろについて走ったけど、彼がライアン・ブリスコーを捕らえる時にくっついて行くような、あぁいう走りは自分にはできなかったですね。あれをやると完全に前が抜けて、もう壁の方に向かってしまうんで、そこら辺……クルマ造りとして、ちょっと彼ら、速いっすね。
——まだ何かそこに秘密がある……。
佐藤琢磨:そうですね。あるある、間違いなく。
——それが何なのか、アイディア?
佐藤琢磨:わかんない。
——それは別として、レースに向けての準備、手応えはどうですか?
佐藤琢磨:4列目からのスタートで、このコースは極端にオーバーテイクができないので、まぁ少しずつ順位を上げて、オーバルでの自己ベストを更新したいと思ってます。
——じゃ、表彰台目指して、ガンバってください!
佐藤琢磨:ありがとうございます。頑張ります!!
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