Photo:Naoki Shigenobu |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R12 MoveThatBlock.com Indy 225
ニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイ
ニュー・ハンプシャー州ラウドン
コースタイプ:オーバル
全長:1マイル(=約1.609km)×225周
天候:晴れ
気温:27〜29℃
Day1
予選 8位 43秒6573(21秒8201 21秒8372:平均速度169.044mph)
テストからプラクティス、佐藤琢磨とKVレーシングテクノロジー・ロータスは、初めて走るニュー・ハンプシャー・モーター・スピードウェイ向けのマシンセッティングを着々と進めてきた。予選日のプラクティス、琢磨は1回目に4番手、2回目に5番手のラップタイムをマークした。プラクティス2回目には予選シミュレーションを1回行っただけだったというのに、である。路面コンディションの良くなっていたセッション終盤には走るチャンスが与えられなかったが、それでもトップ5に食い込んでみせた。予選での彼らが、自らのパフォーマンスに大きな期待を抱いていたとしても何ら不思議はなかった。
しかし、今回の彼らは予選での路面コンディションを正しく読み、マシンセッティングをそこにうまくフィットさせることができなかったようだった。予選のすぐ前のプラクティスでグリップが低かったため、予選では高いグリップを目指し、その結果、大きなグリップが走行抵抗となってラップタイムを押さえ込む結果となっていたようだ。
予選結果は8位。決して悪くないポジションだが、このところ上位グリッドからのスタートが続いている琢磨としては、ニュー・ハンプシャーでもトップか、それに近いグリッドの獲得は不可能ではないと感じていたのだ。
明日のレース、琢磨はどのようなファイトを見せ、チームはどんなストラテジーを使ってくるのだろうか? 非常に楽しみである。
Jack AMANO(以下——)予選のコンディションはどうでしたか?
佐藤琢磨:良かったです。インディライツの予選があったおかげでファイアストンのラバーが路面に乗って、直前のプラクティスよりはずっと良くなっていました。
——プラクティスでは路面のグリップが非常に低くなっていました。予選に向けてはセッティング変更が必要でしたか?
佐藤琢磨:多少ですが、しましたね。
——その結果、マシンの状態はどうでしたか?
佐藤琢磨:うーん、クルマがちょっと抵抗があったというか、思い切り行ってたんですけど、ちょっとスピードが伸びなかったのだけが心残りですね。施したセットアップでは、予想してたよりもスピードが伸ばせなかった。その点はちょっとガッカリでしたね。
——今日はトニー・カナーンが先にアタックしました。彼からコースの状況を得られてのアタックとなったのでしょうか?
佐藤琢磨:はい。それはいつも通りですね。先に走ったドライバーは、後に走るドライバーにコース・コンディションとクルマのセットアップのフィーリングを伝えることになっているんです。そこで受けた情報はかなりポジティブなものばかりだったので、僕としては予選アタックを非常に楽しみにしてたんですけど、ちょっとスピードが伸びなかったですね。そこは残念でした。
——4列目からのスタートとなりますが、どんなレースになりそうで、どう戦うべきだと考えていますか?
佐藤琢磨:そうですねぇ……プラクティスを走った限りでは凄くオーバーテイクは難しいですね。まぁ、レースは長いのでね、どこまでシッカリとマネージメントして、ペースを高く保つかが重要だと思います。まずはスタートでアクシデントに巻き込まれないようにうまく切り抜けて、シッカリと走りたいと考えています。
——木曜にテストがあって、今日もプラクティスや予選が行われました。それでもまだコースに走れる2レーン目ができてきていないんですね?
佐藤琢磨:そうです。ここのトラックの形状からして、一番下と二番目の間に凄く大きな差がありますからね。バンクの傾斜角度が違うんです。それがあって、そこを越えると不安定になる。3レーン目は使えませんので、事実上レーンはひとつしかない。だから抜いて行くのは大変です。でも、自分としてはやるだけのことはやります。
——そのようなレースではピットストップの重要性が増します。そのケースで、今回の1番ピット使用というのはアドバンテージになりますか?
佐藤琢磨:そうですね、アドバンテージに使いたいです。
——前にまっすぐにピットアウトできるのはプラスですか?
佐藤琢磨:というか、ピットにかかるトータルの時間でみれば優位に立てるので、そこをうまく使いたいですね。
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