Photo:Naoki Shigenobu |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R11 Honda Indy 200 at Mid Ohio
ミド‐オハイオ・スポーツカー・コース
オハイオ州レキシントン
コースタイプ:ロードコース
全長:2.258マイル(=約3.633km)×85周
天候:晴れ
気温:29〜30℃
路面温度:38〜44℃
Day2 8月6日
予選 9位(第2ステージ敗退) 1分08秒8653 7周走行
金曜のプラクティスセッションを走れなかった。それが今回の佐藤琢磨、そしてKVレーシングテクノロジー・ロータスのパフォーマンスを決定づけてしまった感があった。琢磨はマシンセッティングでチームの中心的存在となっている。トニー・カナーンはランキング・トップ10に入っているため、昨日のプラクティスでは30分しか走ることができなかった。そして、彼のトライしたセッティングは狙った成果に繋がらなかった。KVレーシングの今日のセッティングは、2番手タイムを昨日出していたEJ・ビソのものをベースとして用意されたと考えられる。もう1台、つまり琢磨のマシンを走らせていたら、また違った展開が期待できただろう。朝のプラクティスで琢磨は3番手タイムを出した。しかし、彼は険しい表情をしていた。マシンのバランスに納得ができていなかったのだ。その不安は的中し、レッドタイヤ装着によるタイム向上が今ひとつだった。それでもKVレーシングは琢磨とビソが第二ステージに駒を進めた。チームのレベルは確実に上がっている。その力を明日のファイナルプラクティスで発揮し、レース用セッティングを良いものにすることが彼らに課されたテーマだ。
Jack AMANO(以下——)ファイナル進出はできなかったんですが、第二ステージの最終ラップに自己ベストが出ました。今日の自分のドライビングはどうだったでしょう?
佐藤琢磨:ベストを尽くしました。あれ以上タイムを縮めるのは本当に難しかった。クルマがなかなか思い通りに動いてくれなかった。非常に戦ったというか、コクピットの中で。かなり滑るクルマを押さえつけてたんで、とても苦しかったし、フラストレーションも溜まりましたね。
——意外に気温や路面温度はプラクティス時から上がりませんでした。路面の読み、レッドタイヤの性能に関する読みといった部分はどう自分で評価しますか?
佐藤琢磨:路面の読みという意味では、Q1の最初のグループのタイムを見て、大分タイムが上がって来ていたので、おそらくプラクティスセッションと似たような状況で走れると思ってたんですけど、レッドタイヤとの相性っていう意味では今回の僕らは非常に悪かったと思います。
——予選9位という結果については、どう思いますか?
佐藤琢磨:凄い残念ですね。先週のテストで手応えを掴んでいて、昨日のプラクティスはトラブルが出てまったく走れない状態で、今日の朝、何とかスピード的には上げられたと思ってたんですけど、予選でレッドタイヤ履いて、クルマのグリップ感が全体的になくて、非常に苦労しました。
——やっぱり、昨日トラブルで走れなかったことが影響してますよね?
佐藤琢磨:多少の影響はあったと思います。僕らのチームは3台ともかなり苦しんだし、レッドタイヤでパフォーマンスが上がらなかった。そういう意味では、凄く悔しいですね。
——ブラックタイヤに関しては手応えを感じているということでしょうか?
佐藤琢磨:周囲と比べてという意味では、まぁ、そこそこコンペティティブなラップタイムを刻めたと思うんですけど、レッドタイヤにして、予選トリムを施したんですけど、残念ながらタイムが縮められなかったですね。
——レースに向けて、ここからどう立て直しますか?
佐藤琢磨:そうですね、ここまでの3台の走行データをよく分析して、明日のウォームアップセッションで挽回できるよう、やれるだけのことを精一杯やりたいです。
——もう何かアイディアがあるんですか?
佐藤琢磨:いやいや、まだ今の段階ではないです。
——予選9位からのスタート、どうレースを戦いますか?
佐藤琢磨:とにかく、まずは最初のスタートをキチンと決めたいですね。ピットストップは今回なかなか良さそうな感じがあるので、ピットでも順位を上げることができるよう頑張りたいと考えています。
——予選を終えて、ドライバーたちはかなり汗をかいていますが、明日のレースは体力的にかなりキツいものになりますか?
佐藤琢磨:晴れればね。あと、クルマが大変だと、結構汗をかくんで……。
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