2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント60 R10 エドモントン インディ Day2 予選「ユーズドのレッドでもQ2と同じタイムが出せ、凄く達成感がある。シリーズのフロントランナー達が一緒にレースができるっていうことを認識してくれて、オメデトウって言ってくれたのは嬉しい」

Photo：INDYCAR（LAT）

第10戦エドモントン インディ
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport

エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダ アルバータ州エドモントン

コースタイプ：ストリート
全長：2.256マイル（＝約3.631km）×90周

天候：晴れ
気温：17℃
路面温度：23〜24℃

Day2
予選　総合1位　1分18秒5165　ファイアストン・ファスト6　1位　6周走行
1分18秒5616　　予選第2ステージ　4位　6周走行
1分18秒1544　予選第1ステージ第2グループ　1位　6周走行

　予選第一ステージ（セグメント）の第二グループをトップタイムで通過した佐藤琢磨は、第二ステージではタイムを後退させてしまったが、それでも4番手でファイナルへと進出。セッティングを再構築してファイアストン・ファスト6で戦い、見事ポールポジション獲得を成し遂げてみせた。キャリア2個目のポールは、ロードコースでの初ポールとなった。
　エドモントンでも予選で威力を発揮したのはソフトコンパウンドのレッドタイヤの方で、出走した全員が全セッションをレッド装着で戦った。予選日にレッドは2セットしか供給がなされないため、ファイナル進出を果たしたドライバーたちはユーズドタイヤで走り出すしかない。それでもブラック（プライマリー）・タイヤより高い性能が、少ないラップ数でなら期待ができるのだ。チップ・ガナッシ・レーシング2台、チーム・ペンスキー2台、KVレーシングテクノロジー・ロータス2台による予選ファイナルステージは、ユーズド・レッドによる戦いとなり、3ラップ目に1分18秒5165をマークした琢磨が、新レイアウトのコースにおける初めてのポール・シッターとなった。

Jack AMANO（以下——）キャリア二度目のポール、どんな気分ですか？

佐藤琢磨：今日、こうして2回目のポールポジションを獲得することができて、しかもロードコースで獲得できたってことは凄く嬉しいですね。今回はチャンスでもあったんですよ。やっぱりブランニュー・サーキットに来るっていうことは、僕が持っているサーキットを知らないっていうディスアドバンテージみたいなものがないし、チームにとっても凄くチャンスだった。もちろん、トップチームはどんなコースに行っても最後はまとめて来ますけどね。今回はEJ・ビソとともにファイアストン・トップ6に進むことができて、フロントロー獲得に向けてふたりでチャレンジができた。これはチームのおかげだし、僕が今日ポール獲得を達成できたことを凄く嬉しく思います。

——レッドタイヤを使って3セッションを戦い、強豪を倒したというのは、大きな達成感があるのでは？

佐藤琢磨：そうですね。Q1に行く前は、実は少し心配があったんですよ。だけど、グループ1で走ったトニー・カナーンのタイムの伸び具合が凄く良かったのでね、僕としては自信を持ってQ1を戦うことができましたね。その上でQ1で凄く良いタイムを出せたのが自信に繋がりましたね。Q2は、レースエンジニアのガレットとクルマに関して攻め過ぎちゃった。クルマに「もうちょっと、もうちょっと」みたいな感じで求め過ぎちゃったんですけど、Q3には落ち着いて、もう1回セッティングで戻って来て、ユーズドのレッドタイヤででもQ2と同じタイムが出せた。そこは僕としては凄く達成感があります。

——ユーズドのレッドで走るファイナルステージっていうのは、ほとんど初めてに近かったわけですが、実際のところはどうだったんでしょう？

佐藤琢磨：難しかったですね。去年、特にやっぱり、タイヤの特性をうまく使えなくて、ブランニュー・セットの時にはそこそこのタイムを出せても、2回目に走ると結構うまくまとめられなかったんですけど、今日は落ち着いて、自信持って走れてました。まさかポールにチャレンジできるとは思わなかったんだけど、こういう結果になって凄く嬉しいです。

——ピットからポールポジションの表彰に向かって歩いて行く間に、フランキッティ、ディクソン、パワー、みんなが祝福をしてくれたましたね。

佐藤琢磨：そうでしたね。嬉しかったですね。彼らはこのチャンピオンシップをリードするドライバーたちだし、僕が去年インディカー・シリーズに入って来た時、彼らは完全なフロントランナーで、とても一緒にレースのできる状態にまでなってなかったんだけど、今日、こうしてトップグループに入って、一緒にレースができるっていうことを彼らが認識してくれて、オメデトウって言ってくれたのはやっぱり嬉しかったですね。

——明日の決勝、フロントローからのスタートですが、どうなりそうですか？

佐藤琢磨：今日1日しか、まだ走ってないので、ふたつのプラクティスセッションと、予選のデータをキッチリと見て、決勝用のクルマを今度は作らないといけない。明日のウォームアップは凄く大事になると思うので、そこで良い感覚を掴んで、決勝をしっかりと、精一杯走りたいです。