Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R10 Edmonton Indy
Edmonton City Centre Airport
エドモントン・シティーセンター・エアポート
カナダ アルバータ州エドモントン
コースタイプ:ストリート
全長:2.256マイル(=約3.631km)×90周
天候:快晴
気温:17℃
路面温度:25〜26℃
Day2
プラクティス2 1位 1分18秒9772 19周走行
プラクティス1が終わってから約1時間後、プラクティス2は始まった。気温はたったの1℃しか上がっていなかったが、路面温度は3℃上昇、タイヤのパフォーマンスが引き出し易いコンディションとなっていた。プラクティス1ではまだコース上に結構な量の水が残っていたが、それもプラクティス2ではかなり少なくなっていた。まだ完全に無くなってはいなかったが……。
このセッションも45分間と短く、次はもう予選だ。2回のプラクティスを合わせても可能なのは40周プラスα程度。それだけの限られた時間内で決勝用のマシンセッティングを見出し、予選にも備えなくてはならない。しかも、今回使われているコースは今年からの新レイアウトだ。
チップ・ガナッシ・レーシング、チーム・ペンスキーの二強がプラクティス1から力を見せ、プラクティス2でも好調を維持している様子だった。しかし、最後の最後、チェッカードフラッグが出されたラップで佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)がトップに躍り出た。セッションが進むに連れてコースのコンディションが良くなって行ったのは事実で、計測終了間際が最良の路面となっていたのは間違いないが、そのタイミングで見事に1ラップをミス無しで走り切って1分18秒9772をマークした琢磨は、一気にポールポジション候補へと名乗りを上げた。2番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、3番手はEJ・ビソ(KVレーシングテクノロジー・ロータス)で、4、5番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。
——最後にトップタイムが出ました! いいプラクティスセッションになりましたね?
佐藤琢磨:これ、予選じゃなかったの?
——そうだったら最高だったけど……。
佐藤琢磨:最後はラップタイムをようやくまとめたって感じで、それまでは結構、あっち立てればコッチが立たずとか、なかなか良いラップタイムが出せなかったんですけど、大分セットアップとクルマの動きを理解してきて、最後はまとまったって感じでした。でも、まだまだ予選ではタイムが上がると思うので、まったく予断は許さないってところだと思います。
——やっぱり、このプラクィテスでは路面も大きく変化していたんでしょうか?
佐藤琢磨:多少ラバーが乗ってきて、特にコンプレックスのセクションとか良くなったし、あと、ターン7が結構濡れてたのが、今もまだ濡れてはいるものの大分良くなってました。その辺りがラップタイムの向上に繋がってましたね。
——プラクティス1からマシンセッティングはかなり変更して行ったのですか?
佐藤琢磨:結構変えてる。
——では、それが良い方向に行ったということですね?
佐藤琢磨:最初はあまり良くなったと感じていなかったんだけれども、ニュータイヤを入れてグリップが上がってきたら、ようやくクルマの動きとしては、自分のイメージしているような方向に近づいてきている。けど、トップタイムは、マシンのバランスが良くなったことに満足をして出たというよりも、みんなまだアッチが良ければこっちが……というようにバラバラで苦しんでるって状態で、僕自身もラストラップにまぁ何とかタイムは出たけれども、決して満足の行くラップではなかったですね。
——予選で使うレッドタイヤはどうでしょう?
佐藤琢磨:ねぇ、こればっかりは使ってみなければわからないんで……。まぁ、フィーリングがプライマリー(ブラック)に似ていることを祈るしかないですね。ストリートみたいにブラック(プライマリー)とレッド(オルタネート)でコンストラクションが違うと、ウチのクルマは結構影響を受けてたんでね、今回の予選ではレッドタイヤをうまく使えるようにしたいと考えてます。
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