Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati) |
2011 IZOD INDYCAR SERIES R9 Honda Indy Toronto
ストリート・オブ・トロント
カナダ オンタリオ州トロント
コースタイプ:ストリート
全長:1.75マイル(=約2.816km)×85周
Day2 7月9 日
予選 総合19位 1分00秒1003 第1セグメント1グループ 10位敗退 6周走行
オルタネート投入するも第1セグメント敗退
トロントでの予選は、今シーズンの佐藤琢磨、そしてKVレーシング・テクノロジー・ロータスにとって最も厳しいものとなった。予選前のプラクティスでセッティングの向上を果たせなかった彼らは、ソフトコンパウンドのオルタネートタイヤの力を借りてラップタイムを短縮したものの、マシンの根本的な部分が改善されていなかったために第1セグメントでの敗退を喫したのだった。こうなると、明日、さらなるセッティング変更をウォームアップでトライし、状況を改善するしかないだろう。
――予選に至るマシンの状況から話してください。
佐藤琢磨:そうですねぇ、プラクティスからあんまり良い感触が得られてなくて、結構クルマを変えて行きました。予選に向けては、その前のプラクティスがいちばんシックリ来ないものになってしまいましたから、予選にはそこまでとは大きくセッティングを変えたというか、アプローチを変えて臨みました。
――それによってマシンのレスポンスなどは変わりましたか?
佐藤琢磨:まぁ、ラップタイムを見てもらえばわかるとおり、上げて行ったというか、自分の中ではベストを尽くしました。タイヤはソフトコンパウンドのレッドを履いて、大幅に自己ベストは更新できたんですけど、ちょっと全体的にスピードが足りていませんでしたね。
――チームメイトもラップタイムは1分を切れませんでしたね?
佐藤琢磨:自分たち3人のチームメイトは、いつもどおりにプログラムを分担してやっていて、ベストと思えるところを予選に持って来たので、3台の差っていうのはほとんどない状態だったと思います。それで基本的に3台ともが60秒フラットぐらいのラップタイムになっていました。今の自分たちのクルマのポテンシャルは、予選で出し切れたと思っています。ただ、それでも3台ともが予選のQ1(第一セグメント)で敗退してしまったのだから、チームとしてはもう一歩スピードが足りなかったということなので、そこは非常に残念ですね。
――バンピーなコースだと思うようにパフォーマンスを発揮できない状況のようですね?
佐藤琢磨:そうですね。チームとして、あまりバンピーなコースは得意としていないですよね、以前から。今日はその傾向が出てしまってました。
――コーナーの出口でアクセルを踏んで行けない。そういう感覚なんでしょうか?
佐藤琢磨:もうすべてですよね。コーナーの立ち上がりだけじゃなく、ブレーキングでもマシンのスタビリティがなくて、そういう状況だとコーナーへのアプローチも変わってきてしまう……。スムーズなロードコースとかだと僕らもスピードを乗せて行くことができると思うんですよ。ストリート、特にバンピーなところや、路面のサーフェイスが変わったりとか、去年から手こずっているところがありました。その傾向が変えられなかった。もちろん、対策はたくさん施して来ているつもりなんですけどね。周りもレベルアップしていることもあって、ラップタイムにうまく繋がらなかった。
――明日の決勝への方策は?
佐藤琢磨:今晩、もう一度データをエンジニアとシッカリ見て、明日のウォームアップでまた別のアングルから攻めて行きたいなって思ってます。
――レースは長丁場になりますが?
佐藤琢磨:今の状況だと、あんまりポジティブには考えられないですよね。厳しいけど、まだウォームアップというセッションがひとつ残されているので、そこでクルマの作り方をちょっと変えて行くしかないですね。
――今のマシンでは、レースでもかなりクルマがシビアな動きをしてしまうっていうところなのですね?
佐藤琢磨:はい、キビシイです。
――うーん、そうですか。では、ウォームアップでの状況の好転を期待しています。レースも頑張ってください。
佐藤琢磨:はい、ガンバリます!
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