2011年6月23日木曜日

2011 INDYCAR インサイド情報&ニュース:エンジニアの移籍先チームから、コンウェイ優勝に貢献したエンジニアを獲得、サム・シュミット・モータースポーツにフルタイムのエンジニアが決定

レギュラーのエンジニアが加入することで、タグリアーニは復調するか?
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
 ミルウォーキーでのアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)は、かなりの苦戦をしていた。インディ500とテキサスで連続ポールウィナーとなった彼らが、26台出走の予選で19位という後方グリッドしか手に入れることができなかった。フラットなショートトラックは、CARTインディカー・ワールド・シリーズからチャンプカーに残り続けたタグにとっては走り慣れたコースのはずだったが……。

 今回もサム・シュミット・モータースポーツはブライアン・ハータ・オートスポートからエンジニアのトッド・マロイをレンタルしていた。ハータのチームはインディライツに出場していたため、マロイはダブル・デューティで大忙し。2カテゴリーのマシンをひとりで仕切るのは負担が大き過ぎたのかもしれない。それがパフォーマンスに表れたということか……。
 インディライツでのブライアン・ハータ・オートスポートは、予選で13台中の13位だった……が、それはアタックの2ラップ目に大きなミスがあったためだった。その一方でサム・シュミット・モータースポーツは予選で1-2-3スウィ-プを達成した(4台目は10位だったが……)。2回のプラクティスで彼らは最速ではなかったけれども、予選で態勢を逆転してみせた。参考までに書くと、アンドレッティ・オートスポーツは予選9位だった。ドライバーはジャスティン・ウィルソンの実弟ステファンだ。

 サム・シュミット・モータースポーツを離れたアレン・マクドナルドが働くアンドレッティ・オートスポーツは、ライアン・ハンター-レイの7位がベストで、マルコ・アンドレッティが9位、ダニカ・パトリックが15位、マイク・コンウェイは20位だった。この結果をどう評価するかは難しい。マクドナルドが直接担当するコンウェイが最も低いポジションという点も含めて……。
 いずれにせよ、マロイがサム・シュミット・モータースポーツで働くのは今週までということだ。フルタイムのエンジニアを彼らは探し求め、アンドレッティ・オートスポーツで働いていたニック・スナイダーを起用することを決めたという。マイク・コンウェイを担当していた彼は、今年のロングビーチで優勝しているエンジニアということだ。昨年のトニー・カナーンのアイオワでの勝利にも彼は関わっている。

 マクドナルドがアンドレッティ・オートスポーツに復帰し、スナイダーはサム・シュミット・モータースポーツに移籍する。必ずしもフェアなトレードではない。マクドナルドは経験豊富なエンジニアであり、スナイダーはまだ若いエンジニアだからだ。しかし、スナイダーには無限の未来がある。彼の成長、そして、それを実現するためのサム・シュミット・モータースポーツの環境作りに期待したい。

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