2011 INDYCAR レポート R6 テキサス Day1 予選：タグリアーニがインディ500に続いてポール獲得、琢磨は4番グリッド

Photo：INDYCAR（Chris Jones）

第6戦 ファイアストン ツイン275s
Round 6 IFirestone Twin 275s
Texas Motor Speedway

テキサス・モーター・スピードウェイ
テキサス州フォートワース　
全長：1.5マイル（＝約2.413km）×114周×2レース
コースタイプ：オーバル

Day1　6月10日　予選
天候：快晴

　予選は午後の3時45分にスタート。プラクティスと変わらぬ暑さが、まだサーキットには残っていた。風が吹いていたために体感温度は下がっていたが、気温も路面温度も実はプラクティス時より高くなっていた。気温は37℃、路面温度は54℃もあったのだ。

　このようなコンディションにマシンセッティングをどこまで合わせることができるのか？　そして、どれだけロスの少ないドライビングができるのか？　そこが勝負となる30台による予選は、実に見応えのあるものだった。
　ちょっとした衝撃だったのは、3番目にアタックしたルーキーのウェイド・カニンガム（カニンガムに関する情報はこちらで）だ。彼はアレックス・タグリアーニと同じサム・シュミット・モータースポーツからの出場なのだが、インディカーは今回が初めてというのに、予選のトップに暫く君臨し続けたのだ。それは決してフロックではない。彼はインディライツで勝利を重ねており、ニュージーランド出身ながらオーバルでの経験は豊富なのだ。チームのマシンセッティングの良さに後押しされ、2周平均を214.013マイルとしてトップに立ったのだ。このスピードは昨年度ウィナーのライアン・ブリスコー（チーム・ペンスキー）でさえ破ることができなかった。

　カニンガムをトップから押しのけたのは、14番目のアタッカーだったトニー・カナーン（KVレーシングテクノロジー・ロータス）。214.252マイルをマークして彼はトップに躍り出た。しかし、それは長くは続かなかった。4人後にアタックしたウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が214.716マイルを出したのだ。
　さらに、ダリオ・フランキッティ（チップ・ガナッシ・レーシング）がパワーを上回る214.801マイルを出してトップを奪ったが、これを23番目にコースインしたタグリアーニが逆転。ポールポジションをものにした。インディのポールウィナーは、2周をともに215マイル台に載せる圧倒的な走りを見せた。アベレージ・スピード＝215.186マイルだった。

　タグリアーニにとってインディ500に続く2戦連続のポールポジションは、IZODインディカー・シリーズでの2回目、チャンプカーを含めると7回目のアメリカン・トップ・オープンホイールでのポールとなった。
　予選2位はフランキッティ、3位はパワー。そして、4位は佐藤琢磨（KVレーシングテクノロジー・ロータス）のものとなった。5位はインディに続く大健闘のカーペンター、6位はカナーンだった。

　チップ・ガナッシ・レーシングは、スコット・ディクソンが7位とまずまずの結果だったが、サテライトチームの若手たちは、チャーリー・キンボールが17位、グレアム・レイホールが20位と振るわず。チーム・ペンスキーもブリスコーが9位、エリオ・カストロネベスは13位と、こちらも上位グリッドを手にできていない。