2011年6月11日土曜日

2011 INDYCAR レースプレビュー R6 ファイアストン ツイン275s その4:テキサス・モーター・スピードウェイのエントリーは大量30台、“インディ・ライツの主”が登場

インディ・ライツで長年戦い続けたウェイド・カニンガム
Photo:INDYCAR
 テキサスには30台もがエントリー! 今シーズンは全体的にエントリー多目で、嬉しい限り。
 今年のレギュラー26人に、ジェイムズ・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース・レーシング)、そして下記の4人が加わって30人……というのが今回(ヒンチクリフは第2戦からの出場のためレギュラーとは呼べません。レギュラーの条件は全レース出場なので)。
 で、その4人とは……。

 8号車=ポール・トレイシー。ドラゴン・レーシングに復帰しての参戦。インディで炸裂できず、チームも2台揃って予選落ち……テキサスで一花咲かせたいところ。
 11号車=デイビー・ハミルトン。ドレイヤー&レインボールド・レーシングからの今年2戦目の出場。1戦目はもちろんインディ500。こちらもインディでは基本的に目立ちゼロだったので、今回は奮闘がマスト。
 88号車=ジェイ・ハワード。ハミルトンと同様、インディ500に続いての出場。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから。こちらもビシッとインパクトのあるレースを見せたいところだ。インディは地味にピットアウトでクラッシュしてしまっただけに……。同じスポンサーのグレアム・レイホールがインディでは3位。負けてられまっせん!

 98号車=ウェイド・カニンガム。聞いたことない人が多いのでは? ニュージーランド出身の小柄なドライバーで、インディライツには05年から参戦し、初年度にしてタイトルを獲得。以来、インディライツに出場し続け、ジェイ・ハワードと戦い、アレックス・ロイドと戦い、武藤英紀と戦い、ラファエル・マトスと戦い、JR・ヒルデブランドやジェイムズ・ヒンチクリフとも戦って来た。これら全員と互角かそれ以上の戦いを見せてきた実力派は、インディアナポリスでのフリーダム100で3勝も挙げている=もちろん史上最多。今回、サム・シュミット・モータースポーツが彼にチャンスを与えることになった。この少ないチャンスを是非ともモノにして欲しい。

 カニンガムは憎めないキャラ。インディライツに武藤英紀が参戦した年、なぜだかかなりのライバル意識を持ってたが、マトモに走れるヤツと武藤を評価するや、以来バトルはすべてクリーンに戦ってくれた……と武藤の評価高し。インディではスタート直後にぶつかっちゃった間柄だが……。カニンガムのファッション・センスは、イギリス系だからなのか、タイト・フィット系。アメリカには微妙に馴染まないところもある(=個人的意見ですけど)。しかし、それを気にすることなく押し通している。
 とにもかくにも、カニンガムは05年の初挑戦での初タイトル獲得を初めとするインディライツでのキャリアが飛び抜けている。それが、なぜだかインディカー・デビューにはなかなか辿り着けなかった。いわゆる不幸なタイプってコト。今回ついにインディカーへの挑戦が叶う。それも1日で2レース。大暴れを期待したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿