2011年6月26日日曜日

2011 INDYCAR 佐藤琢磨コメント51 R8 アイオワ コーン インディ 250 決勝「ダリオとエリオが速かった。でも何とか勝負になっていたと思う。トラフィックも問題なく処理でき、何も心配はなかっただけに、悔しい……」

第8戦アイオワ コーン インディ 250
2011 IZOD INDYCAR SERIES R8 IOWA CORN INDY 250

アイオワ・スポードウェイ
アイオワ州ニュートン

コースタイプ:ショートオーバル
全長:0.875マイル(=約1.408km)×250周

Race Day 6月25日
決勝 19位 182周 68周遅れ

天候:曇り
気温:19〜21℃
路面温度:20〜21℃
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
 絶好調に見えた佐藤琢磨だったが、優勝、そして表彰台フィニッシュのどちらも実現することはできなかった。しかし、レースの半分以上に渡ってトップグループを走り続けた彼は、その存在感、ドライビング能力をライバルたちにも、アメリカのファンにも見せつけた。単独でのスピン&クラッシュは、悔しいものだったろう。この経験もまた将来に活かさねばならない。シーズン終盤のオーバルレースで、琢磨とKVレーシングがさらに進歩した戦いぶりを見せてくれることを期待したい。

Jack AMANO(以下——)残念な結果になってしまいましたね。

佐藤琢磨:いやぁ、悔しい。悔しいですね、本当に。リスタートはすべてうまく行っていたし……。

——何が起こったのでしょう?

佐藤琢磨:ピットアウトした1周目に越えた時に大丈夫だったので、グリップはどんどんグリップが上がってたし、2周目にいきなり2コーナーのバンプでクルマのリヤが暴れ出して、滑ってしまった。ずっとトップグループで走れてた。ギリギリでしたけどね。あのポジションでゴールしたかった。

——最後はピットでレースを見ていましたが、何を考えていたのですか?

佐藤琢磨:ずっと自分がやり合っていたグループだったので、最後まで自分も走りたかったなって考えてました。

——序盤のマシンの状況は?

佐藤琢磨:最初はクルマが曲がりづらかったですね。

——それをピットでセッティング変更をして、クルマは良くなって行っていたんですよね?

佐藤琢磨:そうです。だから、ずっと3番手ぐらい走ってたのがリスタートで2位に上がって、ダリオを追っかけながら、マルコが来たりもありましたけど、大分良い方向に向かってました。

——アクシデントは誰も前にいなくて、アウトラップでもなかったから、少々不思議な印象でした。

佐藤琢磨:はい。そうですね。ちゃんとデータを見てみないと原因はわからないですけど、アウトラップを走って、1周目を走って、あそこを通過するのは3回目でしたからね、前の時は平気だったし、コクピットの中のツールを使って目一杯リアやスタビリティを上げてたので、まさか、ああいう風にリヤが滑ってくとは思いもよらなかったです。

——今回、ダリオ・フランキッティを初めとする面々と激しくバトルした。それは自分にとってどうでしたか?

佐藤琢磨:最初はダリオとエリオ・カストロネベスが速かった。彼らの純粋に1台でのスピードが速くてね、後ろにつかれるとすぐに抜かれちゃうし、前に出られるとついて行くのが精一杯ってカンジでしたけど、何とか勝負になっていたと思うんですよね。途中のスティントまでは順調に行ったし、トラフィックも問題なく処理できてました。何も心配はなかったんですけどね。まさか、単独であのバンプにやられるとは思わなかったです。

——トニーが2位でした。あそこで戦えましたよね、レースに残れていれば。

佐藤琢磨:そうでしたね。実際にずっとスタートから一緒に走っていたグループでしたから、あの中でゴールはできたんじゃないかと思います。スタートからはトップをずっとキープすることができなかったけど、リスタートが何度もあった中でそれらを潜り抜けることができたし、順位を上げることもできていました。展開としては、トップグループで戦い続けることができていたので、とても良かったと思います。

——琢磨選手とKVレーシング、ショート・オーバルは大きなステップアップを果たしてますよね?

佐藤琢磨:そうですね。でも、まだ課題も幾つか残っています。僕自身ももっと勉強したいです。

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