Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
The Milwaukee 225
ミルウォーキー・マイル
ウィスコンシン州ウエストアリス
コース全長:1マイル(=約1.609km)
Day2 6月18日
予選 5位 43秒1640(21秒5753、21秒5887) 169.308mph
ミルウォーキーの予選、佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)は5位という結果を手にした。初めてチャレンジするミルウォーキーで、十分なテストを行うことができなかったという状況を考えると素晴らしいパフォーマンスである。もちろん、経験豊富なチームメイト、トニー・カナーンの存在は大きくプラスに働いただろうが、高度のドライビングスキルと、マシンセッティング能力が求められるコースで、2日間で見事にマシンをトップレベルへと磨き上げた上に、大胆かつミスのない走りを2周に渡って実現した。
テキサスでの4位以上に嬉しい結果だろう。ポイントリーダーで、最強チームのひとつであるチーム・ペンスキーから出場しているウィル・パワーが、アタック中にマシンのコントロールを乱して予選17位という結果に終わった。マシンコントロールの能力ではシリーズでも一目を置かれているパワーでさえミスを冒してしまう。それがザ・ミルウォーキー・マイルなのだ。琢磨は初挑戦のミルウォーキーを見事に手なずけたと言っていいだろう。
Jack AMANO(以下——)昨日の苦戦ぶりがウソのように今日は予選でトップ争いを行えましたね?
佐藤琢磨:昨日の時点では課題が幾つかあったんですが、今日の朝それらを克服して、そこからは順調にクルマのスピードもどんどん上がって行きました。自分自身も凄く自信を持ってドライブすることができて、予選も思い切ってアタックできました。
——予選5位は素晴らしい結果です。
佐藤琢磨:そうですね。こうして予選で上位につけられたことは非常に嬉しいと感じています。
——走行初日がうまく行かなかった中、2日目に大きく挽回ができた。こうした戦いぶりは勇気づけられるものだと思いますが?
佐藤琢磨:はい。初日が終わった時点ではちょっと不安もあったんですけど、プラクティスセッション2回が両方とも雨が降らずに済んで、安定したセッションとなって、そこで走行を重ねられたのが大きかったですね。僕にとっても、トラックタイム=周回をこなすことがすべてだったので、それが達成できたことによって良いプラクティスになり、良い予選に繋がったと思います。
——レースはどうなるという予想ですか?
佐藤琢磨:バンクのないフラットなオーバルでは、予選だとアクセルを踏んで行けますが、レースになったら確実にスロットルを緩めないと曲がれない。本当にレース・セットアップが重要になって来ると思います。明日は225周の長丁場ですから。スタート位置は良いし、混乱に巻き込まれないようにして、シッカリ最後まで走りたいですね。
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