好天の下プラクティスはスタート。マシンのリヤの激しいキャンバーセッティングがフラットなショーとオーバルであるミルウォーキーの難しさを物語ってるようだ。 Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
第7戦 ザ・ミルウォーキー225
The Milwaukee 225
ミルウォーキー・マイル
ウィスコンシン州ウエストアリス
コース全長:1マイル(=約1.609km)
Day1 6月17日
プラクティス1 16位 22秒2495 55周走行
琢磨にとって今年が初体験となる伝説のオーバル
ザ・ミルウォーキー・マイルは、佐藤琢磨が今年経験する新しいコースのうちのひとつだ。1903年に初レースを開催したコースは、全長1マイルのショートトラック。バンクは9.25度あると言われているが、ターン1、ターン2はほとんどフラットに見える。ストレートにも2.5度のバンクがつけられており、インディカーはピット前ストレートで時速180mph(=約289.62km/h)を記録。そのスピードを保ち、若干下り坂になったターン1へと飛び込んで行く。ロードコース的なドライビングスキルも要求してくるコースは、マシンセッティングも他のオーバル同様に非常に重要。50周足らずのテストをしてミルウォーキーへと再度乗り込んだ琢磨だったが、まだ伝説のオーバルを攻略するところにまでは達することができていない様子だ。
Jack Amano(以下――):今日のテストは、先日行ったプライベートテストの続きといったところですか?
佐藤琢磨:そうなんですが、風の状況が全然違ってましたね。
――今日はターン2からターン1、あるいはターン3からターン1という風向きでしたが……。
佐藤琢磨:テストで来た時は逆でした。それに、風向きだけじゃなくて、風の強さも全然違ってました。この間は、多分今日の2倍ぐらいの風だったんで、実質40周ちょっとしか走れなかったんですよね。クルマも結構、ターン1とかのバンプでナーバスになってたんで、あんまり踏んで行けなかった。それで、今日はそうした点を課題にしていたので、クルマもかなりリヤのスタビリティを上げる方向で作り変えて来て、実際に走ってみたら、まぁ風向きも大分違ってたこともあってターン3、ターン4で曲がりつらい方向性になってましたね。あとは、バランスとしては随分と安定した方向になっていました。
――今日は50周ほどでしたが、新たな発見とかはありましたか?
佐藤琢磨:発見はあるんだけど、全然ラップ数が足りない。チームメイトの二人に対しても後れを取ってますよね。今はまだ全然突っ込んで行けてないし、踏んでけてない。クルマがどうという問題じゃなくて、まだクルマがこのコースでどういう動きをするのかというのがわかってないですね。今日のセッションではトラフィックも結構あったし、正直言ってもうちょっと走りたかったですね。
――2人のチームメイトとのセッティングの違いなどは?
佐藤琢磨:もちろん共通している部分はありますし、それぞれ違うところもあります。いつもと同じやり方で、3台で分担して色々なことをトライしています。だからクルマのセッティングに関しては、今晩、3台の中から良いものを抽出できるはずです。明日はそれで再出発ができると思います。
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