マシンに乗り込むギリギリまで琢磨とエンジニアはレースにおける多くのしチュエーションに備えて話をしている。 Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati) |
Round 6 IFirestone Twin 275s
Texas Motor Speedway
テキサス・モーター・スピードウェイ
テキサス州フォートワース
全長:1.5マイル(=約2.413km)×114周×2レース
コースタイプ:オーバル
Race Day 6月11日
レース2 12位フィニッシュ
2レース目のスターティンググリッドはクジ引きで決められるルールだった。琢磨が自ら引き当てたのは25番手。琢磨とKVレーシングテクノロジー・ロータスは非常に厳しい条件を課せられることとなった。後方スタートならトラフィックを走ることは避けられない。
しかし、トラフィックで速いマシンを求め過ぎれば上位に進出できても逃げるレースは不可能になる。セッティングのジレンマがそこには生ずる。琢磨陣営は、第1レースよりスピードを高めるセッティングを施し、2レース続けての上位フィニッシュを目指した。しかし、後方スタートの不利は非常に大きく、琢磨もピットクルーも大奮闘を見せながら、フィニッシュは12位がやっとであった。
Jack AMANO(以下——)ダブルヘッダーはどうでしたか?
佐藤琢磨:集中力を保つのは難しかった。1レース目の疲れがある中でスタートしなければいけなかったので……。多少の不安もありましたね。もちろん、レースが始まってしまえば、そんなことは言ってられないんですけど。2レースをやるっていうのは、難しいというか……面白みはあると思うんですけど、クジ引きでスターティンググリッドを決めるというのがね、精神的にも結構疲れました。後方からのスタートとなっても、それが無理ってことではないんです。両方とも良いレースにできたら喜びも2倍になるんでしょうけど、今回の場合、僕らにとっては非常にタフな週末になりました。
——2レース目はどんな印象でしたか?
佐藤琢磨:後ろから追い上げるレースだったこともあって、アッという間に終わってしましました。こうして2レースを終えて見ると、どちらも集中力を保って戦い抜くことができて良かったと感じます。
——両レースを自ら評価するとどうなりますか?
佐藤琢磨:1レース目は上位のグリッドからスタートして、ほとんどその位置を保ち続ける力強い戦いができていました。2レース目は、後方から追い上げるというまったく別の戦いになってましたが、ある意味でとても楽しみにしていたもので、良い走りができたと思います。オーバルでの手応えをというものを掴めました。もちろん、次のミルウォーキーやアイオワはテキサスとはまったく違うキャラクターのコースなんですけどね。
——1レース目はスピードが少し足りなかった。そこで2レース目にはマシンセッティングを変更して行きましたが、そのフィーリングはどうだったのでしょう?
佐藤琢磨:ストレートスピードは確かにちょっと伸びたんですけど、やっぱりトラフィックの中を走らなければならなかったので、ダウンフォースを削った分、非常にマシンがルーズになっていたっていうか、滑ってしまってて、厳しいレースでしたね。
——イエローが出ないレースになりました。
佐藤琢磨:そうですね。それが順位挽回のチャンスを少なくしてたと思います。その中で順位を上げて行くには、全部コース上で抜いて行くしかない。そういう意味ではいい経験を積むことができました。
——2レースともに完走。これは琢磨選手にも、チームにも大きな意味があるのでは?
佐藤琢磨:ヤッパリ大きい経験でしたね。僕自身、今日のレースではとても色々なことを経験できたと思うので、これからのレースが楽しみです。
——クジ引きに出かけている間にギヤボックスのトラブルが見つかって、ギヤを交換していましたが?
佐藤琢磨:シフトフォークの辺りにトラブルが出てて、あのままじゃ走れなかったようですね。クルーがギリギリで間に合わせてくれてよかったです。2レース目へと走り出してみて、クルマが何も問題がない状態に戻っていることを確認できました。
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