2回目のプラクティスの走行が2グループ目となり、第1グループの走行をモニターで確認している琢磨 Photo:Masahiko Amano(Amano e Associati) |
Round 6 IFirestone Twin 275s
Texas Motor Speedway
テキサス・モーター・スピードウェイ
テキサス州フォートワース
全長:1.5マイル(=約2.413km)×114周×2レース
コースタイプ:オーバル
Day1 6月10日
プラクティス2 24秒4883 2位 35周走行
天候:快晴
予選を終えた後の夕方にファイナルプラクティスが行われた。決勝により近いコンディションでの走行時間を与えるためだ。
今回は30台ものエントリーがあったため、インディカーは巨大な集団を作っての走行となり、アクシデントが発生することを懸念、15台ずつの2グループに分けてのセッションとした。30台で30分の予定が、15台ずつ、それぞれ20分というスケジュールに急遽変更がされたのだった。明日のレースは30台で一斉にスタートするのだから、30台を同時に走らせた方が良い……とはインディカーは考えないのだ。
予選で奇数順位だったドライバーたちによる第1グループでは、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が214.373マイルのベストをマークしてトップだった。
そして、7時20分から始まった第二グループでは、213.898マイルを出した佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー・ロータス)がトップだった。両グループを総合しても琢磨の順位は2番手と、明日のレースにさらに期待がかかるパフォーマンスとなった。
総合3番手はインディ500で2位フィニッシュしたルーキーのJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)、4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、5番手はニューマン・ハース・レーシングで走るルーキーのジェイムズ・ヒンチクリフだった。
ポールのアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)は19番手と少々心配な位置。予選2位のダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)は9番手、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はその前の8番手。エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)はここでも14番手と振るわなかった。
Jack AMANO(以下——)ユーズドタイヤで出てって約15周、次はニュータイヤで出てって20周ほど、どちらもピットに入らずに走り続けました。マシンのフィーリングがとても良かったということですか?
佐藤琢磨:そうですね。500の時より全然いいシチュエーションですね。ホームステッドでの去年の最終戦以来、久しぶりにパックの中で走れたから、いい手応えを掴めました。
——先頭、1〜2台の後ろ、集団の中……と色んなパターンを試すことができてましたね?
佐藤琢磨:そうでしたね。結構パックで走れました。そうした中で、僕は途中からニュータイヤを使ったので、ひとりだけコンディションが良かったっていうのもあったんですけど、おかげで色んなラインを走れたので、僕自身としては多くのことを試せて、明日に向けてとても大きな収穫でした。
——非常に生産的な20分だったのですね。
佐藤琢磨:はい。1回ピットに入った時、タイヤの空気圧とか、フロントウィングの確度とか、いいだろうなと予想していたものが、実際のコンディションでは大幅に想定していたところを超えちゃったりしていたので、そういう意味では1回ストップをしたことで、エンジニアリングの理解度も高まったと思います。そこは良かったですね。
——2グループ目のトップタイム、2グループ総合で2番手のタイムでした。それも嬉しいことではないですか?
佐藤琢磨:あ、そうだったんだ。それはいいコトですね。でも、最後ニュータイヤだったから……。そういう人ってそんなにいないでしょう? それに、あのラップは凄いトウをもらってたし……。
——確かに、5台以上が前を走っていて、一部並んで走っているマシンもありました。
佐藤琢磨:そう、5〜6台がいて、そこへ完全フラットで追いついて行けたので、あれ以上恵まれた条件はないって中でした。だから、あれが自分たちの実力ってわけではないんですよ。それよりも、トラフィックの中で内側も外側も走れたのが凄い収穫でしたね。
——今までのオーバルレースの中で一番準備が整った感じで決勝を迎えるって感じていますか?
佐藤琢磨:そうかもしれない。準備という意味では一番いいかもしれない。
——明日が楽しみですね。
佐藤琢磨:はい、そうですね。頑張ります。
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