Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher) |
The Milwaulee 225
ミルウォーキー・マイル
ウイスコンシン州 ウェストアリス
コース全長:1マイル(約1.609km)
Day1 6月17日
プラクティス1
天候:快晴
気温:22~23℃
2年ぶりのザ・ミルウォーキー・マイル
100年以上の歴史を誇る伝説のオーバルへとインディカー・シリーズは帰ってきた。昨年はレースの行われなかったザ・ミルウォーキー・マイルだが、今年は復活を遂げている。これを多くのファン、そしてドライバーたちが歓迎している。これまでに幾つものエキサイティングなバトルが繰り広げられてきたコースだからだ。
全長1マイルのオーバルは、バンクが9.25度しかなく、ほとんどフラットに見える。それでもターン1へと飛び込んで行くマシンは時速180マイルものスピードに達している。ステアリングを切り込むとスピードが若干削り取られ、そこでブレーキを使い、アクセルワークも微妙に用いながらコーナリングして行く。どんなオーバルでもマシンセッティングが非常に重要だが、ここではそれにプラスしてドライバーに高いマシンコントロール能力を要求する。
昨年レースが行われていないこともあり、インディカーはミルウォーキーでは2時間のテストセッションをスケジュールした。ただし、ランキングトップ10は最初の45分間は走れない、普段のプラクティスと同じルールが採用されていた。
ウィル・パワーがトップタイム
今日最も速いラップを記録したのはチーム・ペンスキーのウィル・パワーだった。まだ走り出して11周目という早い段階で21秒7957=平均時速167.648mph(約269.746km/h)をマークした。パワーはその後も走り込み、走行ラップ数は69周にも達した。「トレーラーから降ろしたマシンは最初から素晴らしく、すぐに速いタイムで走れた。。その後はフルタンクで走り、レース用のセッティングを進めたんだが、セッティング変更をしないで済んだほどだった」とパワーは語った。今、彼には勢いが感じられる。テキサスでの第2レースでオーバル初勝利を飾ったばかりだからだ。レースが楽しくてしょうがなく、ノリに乗っている感じだ。
2番手にはダリオ・フランキッティ。2強がトップ4を独占
今日の2番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。こちらはテキサスでの第1レースウィナーだ。シリーズランキングでパワーを追う2番手につけてもいる。彼のベストは21秒8199で、両者の差は0.0242秒。こちらは46周をこなしたが、やはりベストを6周目という早いタイミングで出している。ニュータイヤで自然にベストタイムをマークし、残りの時間をレース用セッティングに費やしていたのだ。セッション終了5分前にマシンを停めたこともテストプログラムを順調にこなし切ったという意味だろう。
今日の3番時計はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。やはCART時代からミルウォーキーを走っている面々にはアドバンテージがあるようだ。ニューマン・ハース・レーシングのオリオール・セルビアも5番手に来ている。
琢磨は16位でミルウォーキー発進
佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)はランキング・トップ10のため、最初の45分はじっとピットで待っていた。シーズン2年目の琢磨にとってミルウォーキーは今年が初めて。このコースを走った経験がほとんどない身としては、この45分のマイナスは歯がゆいところだったろう。タイムは16番手。インディ500終了後にテストを行ったが、その日は不運にも強風が吹き荒れ、想定していただけの走り込み、コースへの習熟を果たせなかったのだ。琢磨は55周を走り、54周目に今日の自己ベスト=22秒2495=平均時速163.897mph(約263.710km/h)をマークした。
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