昨年のテキサスのスタートシーン。今年はスプリントのダブルヘッダーでレースの見所は倍増!特にクジ引きグリッドでの第2レースのスタートに注目!? Photo:INDYCAR |
過去にはよく行われていたダブルヘッダー
今年のテキサスでのレースはダブルヘッダーだ。1日で2レース。去年まで550kmだったレースディスタンスは、今年は275km×2。インディカー・レースというとエンデュランス感が結構あるものだが、今年のテキサスはスプリント×2レースってことだ。
昔々、インディカーがUSACやCARTによる主催だったころ、ダブルヘッダーは行われていた。1967年から81年までの間に全部で17戦あったが、そのうちの10戦で両レース制覇がなされた。同じコースで同じ日のレースとなると、速いドライバーが速いって話になりがちなのは避けようがない。プラス、第1レースの結果で第2レースのグリッドを決定していたことも、そのような結果になったことに影響をしているだろう。そこで、テキサスでのダブルヘッダーは第1レースのグリッドは通常どおりのタイムトライアル予選で決定されるものの、第2レースのグリッドは完全クジ引き制度にした。第1レース終了後、各ドライバーがフロントストレートに用意される特設ステージでクジを引き、自分で自分のグリッドを選ぶのである。ここまで行くと、「さすがは敏腕プロモーター」と言っていいものか悩む。
シリーズポイントについてのルールは以下のとおり。
- 各レースのウィナーに25点(通常の1勝の半分)。
- 各レースの最多リードラップ記録者にボーナス2点。
- 第1レースのポールポジションには1点のボーナス。しかし、クジ引きでポールを与えられる第2レースのポールシッターにはボーナスなし。
使用ピットに関しては、インディでの予選順位の上位から選んで行き(今年からのルールで、オーバルなら直近のオーバルでの予選上位から選択権が与えられる)、第2レースも同じピットを使う。
レース間のマシン調整、整備は可。ただし、優勝車が表彰式を終えてピットに戻った時点から。
車検は、まずスタート前に行い全マシンを一時保管。グリッドではフロントウィングの角度変更、タイヤの交換、タイヤの空気圧変更が許される。第2レースの後にも全車は車検を受けねばならない。
スペアカーの準備も今回は許可される。第1レースでアクシデントを起こした場合などに備え、スペアカーにエンジンを搭載して準備をしておいて良い。スペアカーは車検通過後に主催者の指定する場所に保管される。
スペアカー使用となっても第2レースのグリッドはクジで引いたものとし、最後尾に下げられることはない。ただし、第2レースに向けてドライバー交代を行う場合は、グリッドは最後尾となる。
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