2011年5月15日日曜日

2011 INDYCAR インサイド情報 R5 インディ500:スポット参戦選手を紹介part1

インディ500は33台が出場できる……というか、33台で戦われるレースとされている。
インディ500にはスポット参戦をしてくるドライバーが多い。それは注目度が格段に高く、スポンサーを獲得し易いからだ。賞金の高さもスポット参戦をする者にとって大きな魅力だ。では、前回『2011 INDYCAR インサイド情報 R5 インディ500 「今年は8人が予選落ちの41台がエントリー。スポット参戦選手をチェック」』で紹介し切れなかったスポット参戦ドライバーたちの話を。
ジョン・アンドレッティ
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
アンドレッティ・オートスポーツはレギュラーシーズンをシリーズ最多の4台で戦っているが、インディ500にはジョン・アンドレッティ=マイケルの従兄弟=マリオの甥をエントリーさせて5台のマンモス体制となる。ストックカー200勝の“キング”=リチャード・ペティと去年始めた共同プロジェクトで、ウィンドウズ・ワールドが今年もスポンサーだ。
トーマス・シェクターはKVレーシングテクノロジーとSHレーシングのジョイント・チームから出場。4カーは今年は多い。チップ・ガナッシ・レーシング、ドレイヤー&レインボールド・レーシングも4カーだ。

SHレーシングは去年の夏という驚くほど早いタイミングで参戦発表を行ったが、その時からSHレーシングと名乗っていたので、それなりの活動実績があると思ってた……が、スポンサー(スポーツドリンクのレッドライン・エクストリーム)ふたりの名前からとっただけのチーム名ということの様子だ。既存のチームにヤドカリしないと参戦は無理でも、ブランド名だけでは飽き足らずに自分たちの存在も強くアピールしてしまう。この辺が実にアメリカらしい。参戦発表の頃はポール・トレイシー、ブルーノ・ジュンケイラなどが候補に上がっていたが、選ばれたのはシェクターだった。

KVには「台数増やしている場合なのか?」との心配がつきまとう。去年もレギュラーは3カーで、4台目をポール・トレイシー(PT)に委ねたが、彼だけ決勝進出を果たせなかった。予選終了間際、獲得していたグリッドを放り出させてまでアタックさせたが、その結果が決勝進出失敗だった。おかげでセバスチャン・サーベドラ(ブライアン・ハータ・オートスポート=当時)は、プラクティスでクラッシュして走らせるマシンすらなくなっていたのに決勝への出場権を手に入れた。PTはアタックしなければ出場できていたはず……。今年の彼がKVで走らないのは、そこが引っかかってのものではなかろうか……。「去年のチームとは別モノで、今年の4カーは良い」的なことを佐藤琢磨は話していたので、それを信用して期待することにしよう。
ホー・ピン・タン
Photo:INDYCAR(Chris Jones)
レイホール・レターマン・レーシング(RLR)って覚えてるだろうか? 今はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)になってる。ニューマン・ハース・レーシングの共同オーナーを昨シーズン序盤に辞めたラニガン氏、すぐさまこっちで乗り換えて共同オーナーをやっている。RLRはBMWワークスとしてアメリカン・ル・マン・シリーズのGTカテゴリーに出場していて、去年、ラニガン氏には幸いなことに、念願の初タイトル獲得を達成。インディカーをフルシーズンで戦えなくなって暫く経つ彼らだが、今年はジェイ・ハワードとバートラン・バゲットのふたりを走らせる。ハワードはサム・シュミット・モータースポーツとのジョイント。

もう何度も名前が出ているように、サム・シュミットが人気だ。自分たちのレギュラーはアレックス・タグリアーニで、タウンゼント・ベルを今年も走らせる。ここまでは完全な自前プロジェクト。そして、ジョイントものとしてドラゴンのホー・ピン・タン、レイホールのハワードを走らせる。シュミット関連は4台あるが、彼らはアンドレッティ・オートスポーツのような4カー体制ではない。2台は別々のお客さんだからだ。

『スポット参戦選手を紹介part2』へ続く

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