プラクティス3 12:00~18:00
天候:晴れ のち 曇り
気温:13~16℃
本日のトップタイムはタグリアーニ Photo:INDYCAR(Mike Harding) |
プラクティス3日目は、天気予報の通り、雨は降らないが寒い1日だった。
正午から夕方6時まで、雨による中断は皆無。39台のマシンが全長2.5マイルの超高速オーバルを走り回った。
夕方になってから出てきたアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット・モータースポーツ)は、17周を走っただけだったが、16周目に225.878mph(=約363.438km/h)をマークして今日の最速ドライバーとなった。2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、3番手はグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。4番手はライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)で、ここまでがスピードを225mph台に乗せてきた。
2強チームがプライマリーカーでコースイン
チップ・ガナッシ・レーシングもチーム・ペンスキーも、一昨日のオープニングデイにはTカーを走らせていたが、今日は両チームとも全ドライバーがプライマリーカーへとスイッチしてきた。アンドレッティ・オートスポートも同様だ。現行ルールではプラクティス期間中にエンジンを1基しか使えない。つまり、彼らは走行初日から今日までにエンジンの載せ換えをしてきた。万が一に備えてTカーを走らせておくという仕事を、彼らは路面などの状況から元々本気で走り込む計画のない初日に終わらせた。今日はTカーを走らせたチームは一切なかった。
今日、チーム・ペンスキー勢が走り出したのはコースオープンと同時だった。プラクティスの半ば、彼らは3人が揃ってコースイン。トップから3番手までを占拠した。
彼らがガレージに戻ったのち、トップ3にビトール・メイラが割って入ったが、彼は2番手止まりだった。
このころ、時計は4時を少し回った。そして、グレアム・レイホールが225.071mph(=約362.139km/h)を記録してトップに躍り出た。ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)は2番手へと後退した。
わずか4周でディクソンはベストラップをマーク。Photo:INDYCAR(Dan Helrigel) |
ディクソン、走行4周目でトップタイム
この少し前、チップ・ガナッシ・レーシングの本家チーム=ターゲットカラーの2台がピットへと運び込まれた。今日は朝から快晴が続いていたが、彼らはずっと走らず、夕方になって、いよいよ主役のお出まし……とでもいう感じで登場した。少し前にサテライトチームを先に走り出させていたところも、真打のために路面の事前調査をさせているようで、何やら憎らしい感じだった。
走り出した本家ガナッシ勢は、ダリオ・フランキッティが7周で224.406mph(=約361.069km/h)をマークし、アッサリとトップ5入り。スコット・ディクソンはそれより豪快で、僅か4周目に225.124mph(=362.225km/h)を出してトップに躍り出た。フランキッティは8周、ディクソンは10周……今日も彼らは少ないラップ数で走行を終えた。最終的にフランキッティは7番手となった。
ペンスキー勢はブリスコーが29周、カストロネベスが32周、ウィル・パワーが34<周と、他チームとほとんど変わらない距離を走っていたが、ガナッシ勢は明らかに周回数が少なく、しかも速い。今年は彼らが予選でも本命か? タグリアーニが自分たちよりさらに後に走り出し、ディクソンをトップからひきずり降ろしたのは、ガナッシ陣営にとっては驚きだったかもしれない。
ブリスコーの後ろの5番手はオリオール・セルビア(ニューマン・ハース・レーシング)、6番手はメイラとなった。初日にトップだったエド・カーペンター(サラ・フィッシャー・レーシング)は11番手だった。
去年に比べ、今年はスピードの上がり具合が鈍い。去年のオープニングデイは先にルーキーが2時間走り、ベテラン勢は後から4時間走るというスケジュールだったが、初日最速はエリオ・カストロネベスの226.603mph(=364.604km/h)だった。今年は初日から6時間の長い走行時間が与えられたが、悪天候で走れたのは2時間半程度。路面も雨の影響で良くはなく、スピードが出にくかったのだ。今日もまだ路面のコンディションが良くなっていない状態が続いていたということだろうか。
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