ピッパ・マン Photo:INDYCAR |
HPDによると、エンジンの走行可能マイルは、通常のレースだと1400マイル+αに設定されていて、プラクティスやテストでの使用の場合はそれが1600マイルまで伸ばされる。インディ500の場合、フルプログラムの選手たちはプラクティスから予選までで1200マイルの走行が許され、フレッシュなエンジンに載せ換えてカーブ・デイを迎え、レースまでを走り切ると600マイルぐらいになる。ショートプログラムでは、プラクティスと予選で走れるのは800マイルまで。その同じエンジンで彼らはカーブ・デイも決勝も走る。そうすると、だいたい1300〜1400マイルの走行距離になる。
フルプログラムの選手たちのエンジンは600マイル程度しか走らないでインディ500を終えるので、そのまま次のテキサスでも使われる。2006年には、インディ500で優勝したサム・ホーニッシュJr.が、同じエンジンでワトキンス・グレンでの週末をフルに走り、続くテキサスの予選でポールポジションを獲得した。オーバルでもロードコースでも同一のエンジンが使用できる上、その両方で高いパフォーマンスを発揮し、走行マイルを重ねてもポールポジションを獲得するだけのパワーを保っている。「マイレッジが嵩めばパワーは落ちるはず」という考えを捨て切れない人は今でも多いが、ホンダ・インディV8は1400マイルの中では同じパワーを発揮し続けるのだ。
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