2011年5月29日日曜日

2011 INDYCARインサイド情報&ニュース R5 500インディ500:リスタート方法が土曜日に最終決定、金曜日の案内から変更に

インディ500決勝の早朝のインディアナポリス・モータースピードウェイ
Photo:INDYCAR(John Cote)
 今年からIZODインディカー・シリーズはリスタートのルールを変更し、2列でリスタートを行っているが、まだその5レース目ということもあって、1戦ずつ試行錯誤が繰り返されてきている。毎レースでコースレイアウトなどの状況に合わせた最善のスタートとなるよう、オフィシャルとドライバーたちが協議を行っているからだ。

 インディ500は今年初のオーバルレースだが、ここでも2列スタートを行うべきか否かは大きな議論になってきていた。インディアナポリス・モータースピードウェイは長いストレートを持つユニークなコースのため、オーバーテイクは可能だ。しかし、コーナーはバンクも緩やかで2台が並んでは回りにくい。速度が圧倒的に速く、ラインが限定されるからだ。ラインを外れるとタイヤかすが路面に散らばっており(特にレース終盤)、アクシデントに繋がる可能性が高い。しかも、そのリスクに直面させられるのは、そのタイミングで偶数順位を走っていたドライバーたちだ。
 安全性からも、公平性からも、2列リスタートは避けるべき、との考えが特にドライバーたちの間に強くある。

 金曜日のドライバーズミーテイングでインディカー・シリーズの競技担当社長であるブライアン・バーンハートは、「スタート/フィニッシュ・ラインより270メートルぐらいターン4寄りから加速を開始。ターン1への進入スピードは時速185マイル程度になるだろう」とルールを発表した。しかし、翌土曜日のドライバーズミーティングでは、インディカーのコンサルタント兼ドライバー・コーチのアル・アンサーJr.が、「加速開始はストレート上から、ターン4の入り口に移した」と発表した。
 ストレートでの加速開始だとターン1までが近いからスピードは遅いが、多くのマシンがターン1に殺到する。ターン4スタートだとターン1までの距離が長いので、コーナーを迎える前に1列に収束することが可能とも考えられるが、スピードが高くなる分だけ危険度も上がる。

 いずれの場所からスタートするにせよ、スタート/フィニッシュ・ラインを越えるまで追い越しは禁止で、マシンの前後の間隔は3車身以上に保つこととなっている。スタートに向けて2列を作るのは、グリーンフラッグが振られる前の周のバックストレッチ上だ。
 第2戦バーバーではリスタート時の車間距離が守られていなかった。果たしてインディではどうか?
 ターン1への進入スピードは去年までと比べてどの程度低くなるのか? ターン4入り口での加速であれば、それはあまり低くならなさそうだが……。

0 件のコメント:

コメントを投稿